第2話 ステージの二人

結局、ディスコに行く前に「ニューアート」によってみた

最後に武蔵じゃなくて「まさみ」という名前があった。

ちゃんとチケットを買ってモギリを受けて劇場に入った。


中途半端な時間だから、劇場はガラガラだった。

かぶりつきに陣取ってみた。

隣のお兄さんはどうみてもヤクザだった。

相撲取りのようにでかい。


ショーが始まって3人のおばさんの踊りが終わったところで

まな板ショーの時間になった。

客がステージに上がって客の前で、する。

隣のお兄さんが僕の肩を叩いて

ステージに上がった。


相撲取りらしく座位で

踊り子を抱き寄せた。

やはり背中には鯉が踊っていた。


裸のままステージの奥に消えた。

その後に出てきたのは「武蔵」だった。

踊りながら僕の前にきて

「上がってよ!」と呟いた。


踊り子が待ってます。

まな板の上に上がってくださいよ!

まさみは、とれたてのほやほやですよ!


僕は気がついたらステージにいた。

自分で半分脱いであとは脱がされた。


いいのよ、頑張らなくても。

フリだけしてよ。

ブルーのライトに

真っ白に映し出された胸を

必死に唇で吸っていた。

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