13話:復興の頼み
獣人にテントを渡してから3日が過ぎた。
ユピテルは、考え込んでいて、俺の事は上の空だった。
多分、獣人の子供の事を考えていたのだろう。食料と電気を用意したが、その後も同じ事を繰り返すのは難しい。だから、どこか住める場所を考えてるのだろう。
商業自由都市は、他種族の集まりで生活をしている。それに、都市の治安や環境の維持のために、税金を払う必要がある。
その為、子供だけで住むには不向きな都市である。
ユピテル「アーク・・・ 頼みたい事があるんだけど良いかな」
アーク「獣人の子供の事か?」
ユピテル「それもあるけど、獣人族の全体の話」
俺はてっきり子供の話をするのだと思ってたので気になった「分かった、話を聞かせてくれ」
ユピテル「獣人族の獣王帝国は、10年前に核兵器で国が消滅したの」
「核兵器を利用したのは、人族の盗賊だった」
「盗賊たちは、家族がバラバラになるのを様子を見て、子供たちを誘拐して売っていた」
「その事に気が付いた獣人王は、その盗賊を倒し、復興の準備をしていたの、だけど原因不明の死を迎え、周りの住人も亡くなっていた」
「その状況を判断した住民たちは、国を離れ、商業自由都市に移った人・森の中でひっそりと暮らす人の難民者になった」
「その一部には、人族を恨み、盗賊になって村を襲う者もいた」
「今の獣王帝国の場所は、中心がクレーターになり、周りは更地の砂漠化してる」
「獣人族を支援してたスティアが、復興を考えてるが、砂漠化と土壌汚染のせいで復興が困難になってるの。アーク、あなたの力で復興できない?」
アーク「魔神の俺とその製造物は嫌いなのでは?」
ユピテル「私が嫌いなのは、兵器を悪い事に使う人」
「それに、アークの事は、私が監視するからいいの。
最後の言葉を呟いていて、聞こえなかったが、国の復興を頼んでる様だった
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