1話:創造者の本

俺は、ドワーフの国で暮らし、職業がクリエートの為、武具の製造所で働いている。


スキルの発動には、女神の恵みの力が必要で、魔石に込められた石を魔力に変換にするか、女神から直接魔力を受け取る事で、自分のスキルを発動ができる。


そのほかにも属性も必須で、使える属性が多いいほど、色んな事が出来るようになる。


例えば、火と土の属性を石に魔力を込めると鉄になり剣や鎧ができる。製造スキルレベルが高ければ、より精度の高い品物ができる。


だが、俺はまだクリエートレベル3で、母親のスキルには及ばない、そんな母も病気で亡くなり、自分の力で生きて行かなければならない。


唯一優れてるのは、属性がすべて使える事だ。ほとんどの人は、2~4種類の属性で、すべての属性を持ってる人は見た事が無い。


その属性を母親から、他の誰かに話してはいけないと言われ、火・土・水の属性以外を他人に見せた事はない。





自宅に帰り、本を読む。その本は、母親の形見の本で、祖先が大事に持ってたと言われている。本の内容は、クリエートの製造・調合が書かれているが、特殊な魔法で一般人には文字が分からない魔法が掛かっている。母親でさえ一部読めない断片の文字があるのだが、俺は文字がすべて分かる。


昔、父と母で、本の読めるところを共同しながら解読し、作った製造物がある。その物体は丸いガラスの中に針金が有り、雷の魔力を込めると光る、製品名は電球と言うらしい。


だが、魔力を止めると消えてしまう。これでは意味が無い、常に魔力を注ぎ続けてると他の事が出来ない、魔力を込めなくても維持できるなら良いが、これならば油に火を付けた方が効率が良い、なにか事が出来ればすごく便利なのだが、方法はあるのだろうか?

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