第3話〜元勇者、仕事をする〜


今回の話は、なろうバージョンとは違います。

なろうバージョン第3話〜娘、家の中での出来事〜です。








娘のリアネと別れた後、私はバイトールの国を歩く。この国は色々な人がいる。

けど、ここで注意しなきゃいけないのは、この国……銀色の髪をしているのがほぼいない事だった。

今の私は銀色の髪をしている。これ、魔王に染められてしまったんだが、元々こんな色じゃあなかったんだよな……

色を変更しようと思ったけど、その変更方法が全くわからないんだよな?

この異世界に髪染めって言う方法があるかどうかも不明だし。

で、今の私はフードでその髪の色を隠している。とりあえずこれで何とかバレないようにしてるけど、これが長髪だったらバレちゃうのかな?

今の所短めの髪だから何とかなってるけど、長くなったら切る事も検討しようと思う。

バイトール王国を歩いてると、本当に色んな人がいる。

この国って商人の国って言われてるぐらいだし、多いのは商人だと思う。

中央広場に行ってみると、そこは出店が立ち並んでるし、結構賑わっていたりもする。

とりあえず……私はこの国で仕事を持ってるので、その現場に向かう事にした。

仕事現場は、家からそんなに離れてないので、数十分歩くだけで辿り着く。

中に入ると、そこにいたのは40代ぐらいのおっさんだった。

いや、おっさんは失礼か、この人は私達の恩人だしな?でも見た目はダンディーなおじさんに見える。

名前はバルバと言って、私の上司に当たる人物だった。そして他にもう1人いる。

その見た目は獣人の女の子で、猫の獣人みたいだった。で、結構若い。少なくとも10代ぐらいに見えたりする。

白色の猫獣人なので、美少女に見えたりする。

名前はタマコって言う。なんか美味しそうな名前な気がするけど、まあ気にしないでおこうっと。

私は2人に挨拶する事にした。


「おはようございます」


「おはよう、ナナ」


「ナナさん、おはようございます、それにしてもナナさん……」


「何かな?」


「フードで素顔見えないですね、ちゃんと前とか見えてたりします?」


「慣れたから大丈夫、心配してくれてありがとね?」


「いえ、それほどでもないですけど……」



「あーナナ、タマコには素顔を見せてもいいんじゃないか?ここならフードを取っても大丈夫だと思うぞ?」



「バルバさんがそう言うなら……分かりました、フードを取りますね」


私はバルバさんに言われた通りにフードを脱ぐ。なんかタマコ……固まってない?どうしたんだ?


「ナナさんってエルフさんだったんですか?」


「いや、違うわよ、何でエルフって思ったのかしら?」


「だって綺麗な銀色をしていますし、銀色で知ってるのはエルフだったから、ナナさんもエルフだと思ったんです、確かにこのバイトール王国だとその髪の色はちょっと不味いかもですね?だからナナさん、フードで隠してたんですね?」


「ええ、そうよ、だから外に出る場合、フードで髪の色を隠してたのよ」


「そうだったんですか、何が納得しました」



「さあ、今から仕事の詳細を教えるぞ、今日は野菜が馬車で運ばれてるから、それの仕分け作業をしてくれ、馬車は2台あるから、2人には協力して作業に取りかかってくれ」


「分かりました、あの……それって結構時間かかりますか?」



「いや、それほど多くは無いから、2人で協力すれば早く終わると思うぞ、仕分け終わったら私に連絡してくれ、では作業を始めてくれ」



「分かりました、ではナナさん、協力して終わらせましょうか?」


「ええ、そうね」


どうやら今日の仕事が決まったので、私達は仕事に取りかかる事にした。

私たちが行ってる仕事と言うのは、食材の仕分け作業をやっている。

この国は色々な食材が運ばれて来るので、それの仕分け作業をこの国で仕事をしているのである。

まあ……それほど大変な仕事じゃないので、これは早めに終わりそうかな?と思ったので、タマコと協力して仕事をする事にしたのであった。





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