第13話モロバレ

「何事だ!」

どうやら銃声を聞いて見張りがやって来たらしい。そして、息絶えたオオカミを二度見した。

「なんだコイツ?」と聞かれたが、僕だって被害者なんだから、わからない。

それを正直に言うと、見張りは自己完結したらしい。

「そうか!お前が騒ぎに乗じて脱走しようと手懐けていたのか!」

……訳が分からない。

そしてそのまま、親が来るまで待機して、根も葉もない話をされた。

「それは違う!」と反論すると、見張りをしていた人に、「お前は黙ってろ!」とぶたれる。

僕は問題児認定されたらしかった。

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