第4話 本場の英語を学びたい

 せっかく留学したんだから、本場の英語を学びたいじゃないですか。


 だがしかし、留学先は、「語学学校」。


 同じ語学学校に通う学生は、トルコ人、中国人、韓国人、日本人……。

 当たり前ですが、ネイティブはいないのです。まあ、これはこれで面白かったけど。


 しかも、仕方ないのですが、民族で固まるんです、やっぱりみんな一人は嫌で。

 でもそうすると、自国語でしゃべっちゃうじゃないですか!


 で、ストイックな横海は考えた。

 これでは留学の意味がないと。


 ふと思い出したのは、高校時代にやってきた、教育実習生の留学話。

「バレーをもともとやってて、留学先の大学でもバレーをやって。いい経験ができました」


 この記憶を思い出し、稲妻に打たれたように飛び上がった横海は考えたのです。


「これだ……!」


 だがしかし、横海が経験してきた部活動といえば、「剣道」のみ。しかも激弱。一応二段までは持ってますが。


(そもそも、アメリカの大学に剣道部ってあるの?)


 困った横海は、PCを取り出し、ググった。


「A大学 剣道部、っと……」


 そして映し出されたのは……なんと、A大学の剣道部のサイト!


「まじか。あるじゃん剣道部」


 ここから、アメリカでの剣道ライフが始まったのだ……!

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