エージェント、職場を往く

黒幕横丁

第1話 初めに

 仕事には大っぴらに仕事内容話せるという仕事もあれば、様々な制約の元で職務を遂行しなければならないという秘密裏に行われる仕事というのも存在するのである。

 当方が勤めている先の仕事内容は圧倒的後者なわけで、


『仕事で知りえた情報を周囲に話しちゃうとねー、コロスよ☆』

 って柔和な言い方がそんな感じです。この時におけるコロスとは、社会的にも物理的にもって意味です。物理だとまぁ大騒動になってしまうんですけどね☆

 辞めたら堂々と話せる様になるじゃん、辞めたらええやん! とお思いの其処の貴方!

 甘い! めっちゃ甘い!

『辞めた以降も仕事の守秘義務継続ねー。話すと、もれなく四肢ちぎるから☆』

 って柔和な表現にすると、こんな感じの念書を書かされちゃいます☆

 ははぁーん。つれぇ……四肢取れるのめっちゃつれぇ……。


 ってな話をSNSで言ったら、『何、そのエージェント』ってツッコミが入りました。


 そ れ だ っ !


 ということで、このエッセイは何だかエージェント業(仮称)を行っている。30代のネタ人間黒幕さんが、職場の話を制約に抵触しないギリギリのところを責めているものとなります。

 黒幕さんの四肢を取るのを虎視眈々と狙っている、エージェントの仲間に身バレも怖いので、若干の虚偽内容も含まれます。

 このエッセイを書き上げたあと、もしSNSから消えたら察してあげて下さい。

 あっ、お供えは雪印コーヒーでよろしくお願いします。

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