第8話 舞い降りたコンドル

クロエはCIAの工作員と接触するためリオデジャネイロの街にいた。都会の煌々とした光が夜の街にコントラストを与えている。海からは夜風が吹いており観光に来た気分にしてくれる。一言に言うオシャレな街だ。司令官が言うにはこの街のバーにアメリカのスパイがいるらしい。彼女はCIAの凄腕スパイで中南米の情報網を握っている。クロエはスマホのメッセージを頼りにバーを探した。薄暗い路地裏の一角にアメリカのヴィンテージ用品が描かれた古ぼけたバーがあった。下品な女の絵がデカデカと掲げられている。まるで売春宿だ。とても人が来る気配はない。そもそもバーですらなく実際はスパイが集まる場所なのだ。ここはスタッフもCIA関係の人間で占められているのだろう。クロエは怪しいその店に入った。バーと言うよりも質の悪い売春宿かスラムの廃屋のような外観だ。薄汚れた内装のため気味が悪い雰囲気だ。正面にはお飾りのカウンターがあった。


「ステイシー!」


クロエが工作員の名前を呼ぶと一人の女が奥から出てきた。裸に布を纏ったようなラフな格好だ。そして酒やタバコの臭いが立ち込め奥には男がいるようだ。ステイシーは目的のためならば体も平気で使う。任務のためと割りきれるのは優秀な工作員だからだろう。敵対する男とも交わるなど。今も情報を抜き取るために性行為中だったのだろう。特殊生体兵器の同期であり戦闘能力も確か。だがステイシーは良くわからないところがある。自分の世界にだけ浸っているタイプだ。余計なことを言わないためくとも相性が良かった。


「クロエ!久し振り!大変な任務を引き受けたようだね。色々話すこともあるけれど少し待ってて。今色々と搾ってるから」


ステイシーはそう言って奥の部屋に戻った。クロエは椅子に座って待っているとステイシーの部屋から喘ぎ声が聞こえた。色仕掛けだ。


「あぁん!凄いぃ!もっとぉ!あああ!大きいぃあぁ!!!」


クロエには聞きたくもない声だった。


「あぁあ!おかしくなるぅぅぅ凄い、気持ち、良い…あああああ…うぁんああ…」


クロエはスマホを取り出して待ったがステイシーの声が大きくなる。何ともうるさい声だ。苦手だった。


「ひゅうあああ!気持ちいい~あぁんあぁんあぁんんん!!!」


ステイシーの喘ぎ声と共に体を舐め会うような音が聞こえてきた。


「もっと舐めて~あああぁぁ!そこぉんあぁぁ!」


肉のぶつかり合う音が早くなってきた。一体どんな野獣が相手なのか気になるほどだった。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!激しすぎ!アソコ壊れるぅぅぅぅぅ!」


音が一段と激しくなった。ステイシーはこのまま一気に攻めるつもりだ。あの女の得意技だ。


「イキそうぉ!?いいわよぉあああ!お口に一杯出してぇ!あああ、あ!あああぁぁん!!!!!」


ステイシーの喘ぎ声が悲鳴のようになった。いよいよ搾り取る気だ。ステイシーは口を大きく開け舌を出して精を受け入れる準備をしているに違いない。


「ああああああああああん!一杯出てる~!はぁぁぁ!いやぁんんぅ凄いぃぃ!あぁん溢れてるぅ!あはあ、ああ美味しい!」


その後もステイシーは男のアソコをしゃぶっていたようだがいきなり男の悲鳴が聞こえてきた。ステイシーの得意技である永遠に攻めるテクニックが出たんだろう。射精後も扱き続けると言う。男の潮吹きからのフェラで徹底的に吸い上げるのがステイシーの色術だ。百戦錬磨のステイシーの口と手の技が決まれば並みの男ではひとたまりもない。あれは男にとっては相当にキツイものだそうだ。それもステイシーに拘束されながら続けられるのだ。逃げ道はない。泡を吹いて気を失うだろう。快楽が苦痛に変わるわけだ。私には興味がないことだが。何でも良いから早く来てほしい。それがクロエの心中だった。男女の交わりを見に来たのではない。茶番はうんざりだった。


しばらくするとステイシーが裸で出てきた。クロエ程ではないが鍛え上げられた肉体は程好い筋肉がつき、立派な乳房がぶらさがっている。腰は千切れそうなほど括れ、脚は魅惑の脚線美を持っている。体は汗ばんで光っていた。潤んだ唇は男達がこぞって唇を押し当てたくなるほど艶かしい。口元からは白い液体が流れていた。何ともイヤらしい格好だ。


「気は済んだか?」


「やだなクロエったら。私は任務で演技をしてただけだよ。任務じゃなきゃあんな男となんてヤりたくない」


「今回も情報を聞き出したのか?」


「勿論。あそこでのびてる男はコロンビア反米ゲリラの幹部なんだ。私が愛人になって色々と探っていたのさ」


「何だと?ゲリラと言うのでは貴様はマヌエラについても何か握っているな?ブラジルを根城として中南米全域を支配しようとしている女だ」


「知ってる。あの残忍な悪趣味女だろ?嫌でも知ってるよ。惨たらしい方法でアメリカ軍兵士を殺したり拷問したりする精神異常者。あの女に捕まったらアウトだよ。とても生きては帰れない。もしも生きて帰れたとしてももう元の生活は出来ないよ。マヌエラのコロンビア辺りでも恐れられてる組織だ」


ステイシーは思い詰めた表情をした。


「マヌエラは内の工作員を大勢惨殺したんだ。皆勇敢なスパイだったよ。皆見るも無惨な方法で拷問されて殺された。でも決して情報は話さなかったよ。CIA長官はマヌエラ抹殺指令を発動して数年前からサラマンダーを探っていたんだ。その結果最近になって私はついに尻尾を掴んだのさ」


「アメリカへの憎しみは相当なものだろうな。奴の父にはCIAもかなり手を焼いたそうだしな。身内を殺したマヌエラは仇と言うわけだ。だがお前はそれだけじゃないだろう。個人的な恨みもあるはずだ」


「クロエ…私はマヌエラをこの手で殺す!絶対に叩き殺す!なぶり殺してやる!彼の仇を打ちたい!何としてでも…」


ステイシーは過去にマヌエラの父カルロス将軍を追う任務についていた。アメリカ軍とは別にCIAは独自に動いて反米ゲリラを追っていた。核心に迫る直前、最愛の恋人を殺されたのだった。やったのは娘のマヌエラだった。自宅に血塗れのナイフが刺したままの恋人の死体があった。自分の全てを愛してくれた人。ステイシーは人生で一番悲しんだ。それ以来ステイシーはマヌエラに復讐することだけを思って生きてきた。その後は執念でマヌエラの動きを探ってきたのだった。


ステイシーは髪をかきあげ、汗ばんだ体を震わせて一言一言絞り出すように言った。大きな乳房が激しく揺れる。体を濡らす汗が辺りに飛び散った。


「ようやくこの時が来たんだ!ついにマヌエラを仕留められる。あの女を殺れるのならばどんな男とヤるのだって苦になら無い!」


「お前にも色々思うところがあるんだな。マヌエラはお前が討てば良い。私はマヌエラの背後にいるスポンサーを仕留める。正体は例のテロ組織の一味だろうがな。マヌエラの勢力拡大の秘密は奴等との接触に違いない」


「正解。マヌエラにはブラックマンバが密接に関わっている。君達五人の活躍でブラックマンバは組織としては壊滅したがその残党は世界中に散らばり現在は実体の無い存在として暗躍している。でもいつまた再建するかわからない。指導者が頭が切れる人物だからか。むしろ組織がなくなった以降ははぐれ者になり以前よりも危険だね。隠し財産はまだまだあるそうだし」


クロエはステイシーの話を聞いて悪夢を思い出した。ブラックマンバは恐ろしい連中だ。組織を滅ぼしてもその活動は継続している。ステイシーの言う通り組織としての実体をなくしてからは文字通り幽霊のようになり世界中の犯罪組織と癒着している。以前よりも厄介な状態になっているのだ。何れまた戦う宿命にあるとは思っていた。まるで蛇のようにしつこい存在なのである。


「中南米でマヌエラのサラマンダーを支援しているのはブラックマンバの戦闘員アビゲイルだ。この女は君と因縁が深かったよね。特生体の最高傑作同士の戦闘か」


「お前も特生体だろう。とにかく今回は我々と因縁があるアビゲイルとマヌエラが手を組んでいる。お前の力を貸してくれ、ステイシー。」


「勿論良いよ。私もあのアビゲイルを相手にするのは危険だし、マヌエラ一人でも大変だからね。第五世代最強特殊生体兵器がついてくれるのは本当に心強いよ!」


ステイシーの言う通りアビゲイルはとても危険な存在だ。並みの兵士ではとても相手になら無い。クロエも用心するほどの相手だ。更にマヌエラの戦闘能力も侮れない。プロの殺し屋なのだ。この二人がいると一人ではとても厳しい。クロエとステイシーが手を組む必要があるのだ。


「ではまず服を着ろ。私にはその格好は不快だ。早くその胸についた液体を処理しろ」


「ああ、ごめんなさい」


ステイシーは自分の胸を見た。精子が溢れて大きい二つの乳房に豪快にしたたっていた。何とも艶かしい光景だった。ステイシーは精子がしたたった胸を見てタオルで拭き取るとシャワーを浴びてくると言って出ていった。まったく落ち着かない奴だ。だがそのせっかちさがステイシーの良いところでもあった。ジェニーのような明朗快活な女とは違う取っ付きやすく人懐っこいフランクな人柄がクロエは好きだった。相棒にするには最高の女だ。任務で男と良くヤるのは見たくないが。


ステイシーがシャワー室から話しかけてきた。


「貴女のコードネームはピラニアだったよね?」


「そうだ」


「私はコンドル。死体だって食べ尽くすわよ」


「それは頼もしい。ピラニアとコンドルでブラックマンバとサラマンダーを食べるか」


「良いこと言うわね。魚と鳥のコンビってことね」


「肉食同士だな」


「クロエはシャワー浴びないの?」


「私は遠慮する」


「そう。つれないところも相変わらすだ。でもそこが良いんだよな~」


ステイシーもクロエの冷静沈着でクールなところが好きだった。男のような女と女の子らしい女。夫婦のような関係だ。


しかし、ステイシーはクロエの体に興味があった。


「何て入らせないわけ無いでしょう!何なのこの立派なオッパイ!これで愛しの彼氏のも挟んでるわけ?」


「何!?ステイシー!貴様!」


ステイシーはクロエの巨乳を鷲掴みにして揉みしだいた。形の良い乳房が程よく潰れる。たぷたぷと揺れる乳房はまるで水風船のようだ。


「良いな~私もこんな大きくなりたい!」


「くっ、やめろ!お前も十分大きいだろうが!ぐうっ」


「クロエのオッパイには負けるわよ!食べちゃいたい!吸わせて!」


「貴様あ~!いつまでそうしているつもりだ!吸うな!」


「うん~美味しい!流石クロエ!乳首も綺麗なピンク色!これは彼氏が羨ましいね~。お幸せに」


「お前にも彼氏と娘がいるだろうが!思いっきり吸うな!そんなに吸っても何も出ないぞ」


「私には出るのよ。クロエの男はさぞ絶倫なんでしょうね。このレベルの体を満足させるんですもの」


「ジャックはお前のようなことはしない。私の意思を尊重してくれる。胸を揉むのも優しい」


「かわいい~私のオッパイも揉む?柔らかさには自信あるんだよ」


「いちいち近づくな!離れろ!ジャックは挟んでもはみ出すほど大きい!お前の彼氏とは大きさが違うんだ!」


「やーん!イヤらしいわ~私の彼氏だって負けてないわよ。先っぽが出るから良く舐めてあげるの!」


「知るか!」


「彼氏くんにたくさん揉まれて大きく成長したのね~」


「黙れ」


「こっちに来て一緒に浴びましょうよ。彼氏との夜の夜戦の話も聞きたいし。挟むとはみ出しちゃうのはお互い同じなようね」


「せっかくだからシャワーは浴びる。だが引っ張るな、自分で入れる。お前とシャワーを浴びることになるとはな」


「オッパイ押し合い勝負よ!」


ステイシーは自分の巨乳をクロエの巨乳に押し付けた。クロエの乳房は巨大だがステイシーの乳房も一回り小さいだけで十分なサイズだ。クロエとステイシーの巨乳が交互に入り乱れる。乳首と乳首が擦れ会う。クロエの乳房がステイシーの乳房に乗る。


「あはは!オッパイ力比べだ。負けないよ!」


「下らんことをするな!」 


クロエも裸になりステイシーの胸を押し返した。ステイシーが盛り返し巨乳同士が激しくぶつかり会う。熱くなったクロエとお茶目なステイシーの相性は抜群に良かった。クロエとステイシーの巨乳対決はこの後もずっと続くのだった。


etc.....

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