日記①

 9月30日(月)


 最近、人がいない場所だと「死にたい」と口に出すようになった。今までは心の中で留めていたんだけど、そろそろ限界なのだろうか。


 なんて、実際に死んでいないのだからまだ大丈夫なのだろう。


 屋上の景色は放課後だと夕日に照らされていて、疲れた心を癒してくれた。


 その景色の中で飛び降り自殺なんて、あまり考えていいものじゃなかった。でもそのおかげで出会いもあったから結果的によかった……のか?


 ただ、恥ずかしいところを見られたのは記憶から消したい。向こうも忘れてくれないだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る