Film 11. 『三十四丁目の奇跡』☆

(☆マークはクリスマス映画!🎅)


 1947年(!?)のアメリカ映画。1時間36分。白黒!

 群雄割拠するデパートたちのクリスマス商戦に流星のごとく現れたのは、本物のサンタクロース!?


 その老人は、クリスマスシーズンの開幕パレード準備中にふらりと現れた。酔いつぶれていたサンタの役者を叱りつけ、サンタの代役を買って出る。

 パレードは大成功。その人気ぶりに目をつけたメイシーズ百貨店の人事担当・ドリスは、彼をおもちゃ売り場の売り子として雇い入れる。

 読みどおり、メイシーズの売り上げはうなぎのぼり。ただ、ドリスが確認した老人の雇用契約書には、氏名が「クリス・クリングル(=サンタクロース)」と記されており……。


 こちら白黒映画ですが、本国では何度もリメイクされた超名作!

 自分をサンタだと言い張る老人・クリスが、どんな映画のサンタより地に足がついていて、思いやりとユーモアにあふれたいいおじいちゃんなのが最大の魅力です。


 地に足がついているとはいえサンタなので、売り子として雇われているのに他のデパートの「より良い商品」を紹介したりして役員を困らせたりします。しかし、そういう思いやりがお客に感謝され、回り回ってデパートの売り上げがはね上がったりする展開は痛快です。


 そんなクリスの目的は、自分を雇った人事係のドリスとその娘スーザンに、サンタクロースを信じさせること。

 ドリスは過去の傷から、サンタクロースはおろか幻想のたぐいを信じられなくなっており、娘のスーザンにも現実だけを見るよう教育していました。

 クリスはそんな母娘にもう一度夢を見させるために奮闘するのですが、その働きがやがて、法廷をも巻き込む大事件に発展していきます。


 いかがでしょう? 70年近く前の映画ながら、このお話の盛り上がりよう。

 当時のクリスマス商戦の様子といった異国の風情も感じつつ、ユーモラスで痛快、すがすがしくて暖かい。今観ても見ごたえたっぷりのクリスマス映画です!


 渋くても観やすいチョイスとしてどうですか? 実はカラー版もあります。


 クリスマスまで、もう9日! ついにひと桁台!

 ここからはクリスマス映画祭りです!

 それではメリークリスマス!

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