第3話分かれ道

私は父に根室につれて行かれた。私は祖父母は怖いというイメージしかない。

お風呂も父が、仕事から家に帰って来た日だけ。

ご飯は、残飯。

猫には悪いんだけどね。

猫と同じご飯。

食べれるものだけど。

猫部屋に閉じ込められて、私に優しくしてくれたのはだれだろう?

猫と遊んでいると、イライラした祖母がストーブの方に押した。火傷なんてするなんて思って無かったと思う。私は気がついたら足にギブスをしていて、話すのが邪魔くさくなった。人間って嫌だなって。

痛い事しかしない。

でも、ね笑顔で大丈夫と。

祖母のした事は、言えないと。

私の右ももには、薄いがメスで切った後がある。

毎日猫と同じご飯を食べていると、自分が人間である事を忘れた。

降り積もる雪をぼんやり見る。

シンシンと音を吸収して、高く家の塀に雪を固めたのか、雪かきはしてたと思う。

私はまだ出会わない。

心が綺麗な人間に。

雪に埋まって目を覚ましたくないなと。

ふと、思った。

家から離れた場所に寝転がり静かに瞳を閉じる。

私は頑張った。

猫のご飯も食べたし。

私の味方はいなくて、どうして子供は何も分からないと思っているんだろう。

どうして、お腹空くんだろう。

綿雪が柔らかく、体温を奪っていく。

眠たくなっていく。

次生まれ変わるなら、強そうなたんぽぽがいい。

人間は、疲れる。

眠たい。

体も氷のように冷たい。

私は私

誰にも媚びない

もう、現実に耐えられない。

いつの間にか眠っていた。

足が凍傷なりかけで危なかったみたい。

まだ、日常が続くんだ。

もう、普通のご飯が食べたい。

祖母を見ると泣いていた。汚い人間だなっ。

父は顔色も悪かった。

それでも、エンドレス

退院したら、日常が始まる。

また、雪の中を歩く。

空を見るとキラキラ輝く雪は綺麗で。

私は、世界で信じられる存在は動物だけになってしまった。大人って何?

偉いの?守ってくれるの?傷つけてばかりです、私が1番嫌いな存在。

雪で遊んでいると、母が迎えにきた。

何故か男を連れて。

母の祖母の家に行くと、お風呂にいれてもらって暖かい普通のご飯。

泣きそうになりながらも、幼心に同情は嫌だった。

普通に食べていると、久しぶりに白ご飯だけを食べたなと。おかずも、別々のお皿で。

残飯でない事に泣きそうだけど。

可哀想では無いので。

たまたま、そういう家に産まれただけだから。

大阪に帰ったら、離婚で新しい生活のスタート現場は文化住宅。

布団で寝る。

ご飯を食べる。

綺麗に洗った服を着る。

とても贅沢な事だった。

母は、水商売。

暖かい家庭を想像して、今日も眠る。

私には夢がある。

暖かい家族を作る事。

母は、家に帰らない日もある。

カンカンから、200円だけ出してパンを買う。

子供って非力だなって。

そこも、直ぐに引越しして団地に住むようになった。

母の愛人生活と、差別の生活が始まる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る