第2話「アビリティの鍵」

「はーー!?」

突如、神と名乗る男から発せられた突然の言葉に俺は困惑している。

無神 心むしん こころ君、君はね、自分でわざわざ死を選んだようなものなんだよ」

神と名乗る男が、俺の叫びを無視して話を続ける。

「学校の帰り道に、運悪く殺人鬼がいたんだよ。というか、思いっきり刃物持ってたから普通は気づくし、近づかないはずでしょ。」

神と名乗る男が呆れたように言う。

俺はその神と名乗る男に向かって言った。

「そんなやついたか?はっきりいって俺は他人に興味がないし、そんな奴がいたとしても何も思わず結局あの道を通ってたよ」

神と名乗る男はまるで知ってたかのように冷静に俺にこういった。

「そうだよ。君はどっちにしろ死んでたんだよ。その性格と無関心さのせいでね。」

俺は、こいつは本当に神なのではないかと、ここで初めて思った。今までしっかりとその男の方を見ていなかったが、近づいてきた男は神々しい光を放っていたからだ。

「あんた本当に神様なんだよな?」

つい、口からその言葉が出た。

すると男は答えた。

「そうだよ。本当に神様だよ。自己紹介が遅れたね。僕は与える神、ギフティアだ。」

ギフティア、その神が何故俺を転生させたのかが、分からなかった。

「何故、俺を転生させたのか聞かせてくれないか?」とギフティアに問いかける

ギフティアは教えるのは時間の問題だと言うのを知っていたのだろう。直ぐに答え出した

「君はその他人に興味を持てずに、感情もあまり出せない、というか、ほぼ無いに等しいせいで1度きりの人生を15歳という若さで無駄にしたんだよ。だから、僕がチャンスをあたえたんだよ。能力と共にね。」

ギフティアはさっき与える神と言っていた。つまり俺に2度目の人生を与えてくれたということらしい。きっと、俺がいた世界では死んでしまったから生き返らせる事はできないため、異世界に転生させたのだろう。

「とにかく、君はこの世界で感情というものを改めて取り戻してもらうよ。君は本来なら僕も興味無いからスルーしようとすると思って、今だけ興味を与えてるけど、本来僕が1人の人間に与えられるのは3つまでだから、もうすぐ興味は消えるよ。」

ギフティアはどうやら、今働いている興味以外に3つ俺に何かを与えてくれたらしいな。

多分1つは、このチャンスだろう。そして、2つ目は生きてる世界の時のままの姿で異世界に来れたこと。そんな事を考えてると、ギフティアは僕にこういった。

「合ってるのは、姿をそのままってとこだけだね。チャンスは君が死ぬ前に与えたから、転生して、新たに3つあげたんだよ。」

ギフティアの言ってることは分かったが、じゃあ他の2つは何なのだろうか、俺はギフティアの言葉を思い出した。

「さっき言ってた能力が2つ目か?」

ギフティアは俺に正解だと言うように言う。

「アビリティセットの付与と、パラメーターを強く設定して付与した。」と、

「やっぱり異世界だから、モンスターとかはいると思っていたよ。興味が無くなる前に説明してもらっていいか?」

そう言うと、ギフティアは嬉しそうに説明を始めた。

「パラメーターは今の発言を聞く感じ知ってるだろうから、説明は省くよ。見たい時にパラメーター表示と頭の中で唱えると見れるとだけ言っとくよ。アビリティセットは、4つのノーマルアビリティと、1つの君しか使えない僕の与えたアブノーマルアビリティの1つで、1個の与えたものだ。」ギフティアは、そういうと、アビリティの紹介をし始めた。

「君に与えたノーマルアビリティ4つは

超スピード

無永続魔法可能

無限パラメーター

感情(危機的打破)だよ。

感情以外のアビリティは説明しなくてもだいたい分かるだろうから、感情だけ説明するよ。」そうして、ノーマルアビリティの説明(1つだけ)が始まった。

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