会長、怖いです

(何あの女?!)

公園の木陰で怪しい人が1人、銀城真夜がいる。

彼女は今狂いそうにになるくらい怒りが込み上げている。

そのせいか、怒りで握りしめた木がピキッと音を立てている。

それは何故か、真夜が見ている先には真夜の想い人が他の女とイチャイチャしているのを見てしまっているからだ。

女の方は男の方を慰めて、男の方は少しデレデレしているそんなピンクのオーラを目の前に真夜が狂いかけているというわけだ。


「ふふふふふふ」


なるほどなるほど、凌太くん分かりました私分かりましたよ。あの女は凌太くんの優しさに漬け込んで

ニヤニヤとしている女狐だ。

あぁ、凌太くん可愛そうに......私が助けてあげないと


真夜の瞳には一筋の光すらない真っ黒だった。


「凌太くん、私が必ず助けてあげますからね」

帰っていった2人を禍々しい目で見ていた真夜だった。


〜 〜 〜


「ふわぁーーーー」

うぅ、超眠たい........


どうにもならない眠たさを我慢して俺は体を起こした


「んんんーーーーー」

欠伸と体を伸ばして、朝日を浴びる、朝のリラックスになって気持ちがいい。

 

だが、今日は学校だそれだけでも考えるだけだ気分が落ちる

二日間休みだったのにも関わらず、時間が経つのが速すぎると思う


トットッと階段を降りて、洗面台に行きパシャパシャと顔を水で洗いゴシゴシと歯磨きをする。


「あ、髭が」


よく見ると、髭が生えていた、高校2年生になったのだから体の成長として当たり前か.......

お父さんの家用の髭剃りを借りて「うぃぃーーーーん」と久しぶりに聞く髭剃りの音を鳴らしながらはじめて男らしい硬い髭を剃ることになった。

前まで、うぶげのように柔らかかったのに......


それから、朝ごはんにトーストを焼いて目玉焼きを乗せる登校時間には余裕があるし、朝礼時間なんて尚更余裕がある。


最後にケチャップをのしていただきます。




「ふぅーーー、ごちそうさま」


食べ終えて、皿洗いしてから制服に着替えて持ち物を持ち玄関へ行く。


「行ってきまーす」


家中には誰もいないが、もはや癖となってしまった。


ガチャット扉を開けると、綺麗な青空が見える

今日は天気がいい、こんな日は気持ちがいい唯一違うと言えば銀城さんがいるだけ...........


.................銀城さん??


「...........」


「おはようございます、凌太くん」


何故か俺の家の前に、銀城さんがいた。


「おはよう、ございます?....えっ.....と....何故うちに....?」


「いえ...凌太くんと一緒に学校へ行きたい....それだけです....最近私の凌太くんへの想いが込み上げてきてとても我慢ができませんでして.....2時間前ずっとここで待ってました」


え?2時間前、、、ストーカーじゃん?!


「あの...思ってくれるのは嬉しいんですけど流石に女の子なんだから2時間も待つなんて危ないですよ」


流石に、ストーカーをやめてください!なんて言えるはずもなく、気を遣ってしまった、それが俺のいいところでもあるし悪いところでもあるその結果、

銀城さんは興奮気味になった


「りょ...凌太くんから心配されるなんて恐悦至極.....」


頬をピンクにしてデレデレとしている。

これは、逃げれないな.....俺はそう確信したので諦めて銀城さんに乗ろうとした


「えっと......一緒に行きますか?」


「はいっ!」


銀城さんは嬉しそうに......だけど目が黒いように見えた。









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