第5話 永久について

永く久しい。

久しい人だ。恋しいのだ。


はじめの頃は、まだプリミィティブだった頃は、単純な煩悩に左右されて、ポイ捨てしてた。


あれから、20幾年。

性の対象にならなかった、永久を誓った彼女は、変わった。

可愛くなった。本能が求めている。


雑誌の表紙の女の子は、永久を誓ったあの子と瓜二つだ。違いは、かわいいのだ。


付き合っていた頃は、自分の孤独を埋めるためだけしか、考えていなかったけれど、今は違う、楽しかった思い出や、夕闇のドライブ。

ロマンチックな思い出ばかりが、思い出せる。


今、僕は彼女(恋人のこと)が、欲しくない。

孤独を愛して、心に住まう自由な人たちとじゃれあっている時間の方が好きなのだ。


永遠を生きる。そう信じている。

永遠を生きていると、だんだんと永久の誓いが永遠へと変わっていく。

物質的な事柄から、精神的な現象へと変化していくのだ。

そして僕は、過去に愛した、女性たちを大事におもうようになっていく。


新しい2次元だが、心がつながっている女の子だって、結構沢山いる。

そりゃそうさ、生きているのだから、他人には、惹かれてしまう。男も女も関係なく。


この、ダンディが幸せになれますようにとか、この女の子が、誰かの1番になれますようにとか、心で繋がっているのだから、ありのままの自分をさらけ出す。


物欲に負けることとか、ナルシズムとか、心の中の女の子と喧嘩したりとか、一途なところとか。ライブ中継する。


永久とは、いつかその言葉の意味を変える。

精神が繋がり、言の葉を超えて、言霊を超えて、永遠にへと変わっていく。


それが永久の意味だ。

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