第1章 4.買ったばかりのエアコン

私の部屋は天井が高めになっている。

そのため、真夏になると部屋全体の温度を一定にしようとして、エアコンがフル稼働するのだ。

夏の暑さに非常に弱い。

20℃以上になってしまうと、もうダレダレになってしまい頭が働かなくなる。

アイスを食べるのがせいぜいだ。


今年は新型のエアコンを新調することにした。

大型サイズのエアコンでデザインも素敵だ。

業者に工事に来てもらいエアコンは無事に設置されたのである。

見ただけで惚れ惚れする。

新しい家電製品には心惹かれるものがある。


エアコンをつけてみると、たちまちのうちに部屋全体が涼しくなった。

これは良い。

快適な室温の部屋で過ごすのが日課になった。

一週間ほど過ぎた頃、エアコンから異音がするのに気がついた。

「あれ、まだ一週間しか経っていないのに」

エアコンのスイッチをあれこれいじってみたが、一向に解決しない。

室外機も自分なりに点検してみたが、どこも異常らしきものは見当たらなかった。


仕方が無いので、業者を呼んで修理依頼をした。

すると、室外機の足元部分が不安定なのでしょう、ということでゴム入りの土台を使用した。


「はて、こんなので本当に良いのだろうか」と一抹の不安が頭をよぎったが、まあ様子を見ようと思った。

この日の夜、エアコンを使用したまま眠った。

すると明け方に室外機の騒音がすごくなってきて目が覚めてしまった。


翌朝、室外機について調べてみた。

エアコンの室外機のコンプレッサーの調子が悪いのではないかと思った。

冷房時には、冷媒が熱を奪われてから気体から液体となる。

この時に発生する熱が室外へとどんどん出されていく。

室外機は熱をやり取りするのに使用されるので、連続して使用するのがいけないのかもしれない。

負担が大きくなると動作音がどんどんと大きくなるので気をつけなければいけないらしい。


けれども買ったばかりのエアコンなので、どうにも腑に落ちない。

冷媒がコンプレッサーを介して、気体から液体へと変化する過程が一番気になる。

この段階で、何らかの作用があったのではないか。

温度と圧力が大きな決め手となるので、故意的に温度や圧力が変化する現象が起きたのかもしれない。


室外機がうるさくなる要因としては、経年劣化や室外機の汚れが通常考えられる。

新しいエアコンの場合には、どうもこういった一般的な理由が当てはまらない。

騒音が生じるとすれば、室外機周りに温度や圧力が変化する原因があるように思うので時間がある時に点検してみようと思う。

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