15日 【会話劇/コメディ】よーたろくんと天使ちゃん ~みつめるひとみ~

 天国から来た天使ちゃんは、五年生の葉太郎くんの子供部屋に居候しています。今日も葉太郎くんは勉強机で宿題をやり、天使ちゃんはベッドで勝手に寝転んでいるのでした。


「……ねえ、天使ちゃん」

「ぬー?」

「さっきから漢字練習やってる僕をすぐ横でずっと見つめてるけど……顔が近すぎて、集中できないんだけど……」

「じゃあ、てんしが、とうめいになるね」

「えっ? うわ天使ちゃん消えた! ほんとに透明になってる!?」

「これなら、ずっと、よーたろくんのおかおをみてても、よいことになる」

「ま、まあ……そう……なのかな……? じゃ、じゃあ、宿題、再開しよ……」

「(じー)」

「…………」

「(じー)」

「…………」

「(じー)」

「やっぱダメ! 透明でも見つめるの禁止!」

「えー。ごはんつぶついてて、おもしろかったのにー」

「そういうことだったの!?」

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