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ー 揺れるアールタラ(4) ー 」への応援コメント


  • 編集済

    初めまして、tayunsukaponです。
    今回はメッセージを残して下さり、ありがとうございます。メッセージをくださってから直ぐに言われたところまで読めなくて申し訳ありません。

    感想としてはこの物語に出てくる単語がすごく、こう…心を揺さぶってくるようなものばかりでした。


    質問なのですが、それらの単語はどのようにして探したのでしょうか?

    追記:丁寧な説明、ありがとうございます!
       大変参考になります!

    作者からの返信

    tayunsukapon様、初めまして。六条がびきです。
    拙著をお読みいただいた上、コメントまでお寄せ下さりありがとうございます‼

    本作は、個人的に好きだった北欧神話がモチーフとなっております。
    基本は北欧神話のwikiや文献、あとは北欧神話と親和性が高いギリシャ神話、そして古代ギリシャ時代あたりの哲学者の主張から単語を引用しています。
    単語そのものの意味を重要視して採用していて、それが伏線になっていたりもします。
    北欧神話はケニングと呼ばれる比喩表現がすごく多いので、詩的でかっこいいなぁと。それでも補えない部分は現在のラテン語やギリシャ語を採用していますね。

    例えば主題「運命の女神は抒情詩なんて謳わない」ですが、主人公の名前ノルンは運命を司る女神の名前です。
    つまり、「ノルンは愛や悲しみといった主観的な感情を伝える詩を多くの人々が褒めたたえる必要なんてないと思ってるぜ!」となり、「世界を敵に回すことになったとしても自分の信念を貫く」という彼女の主張であったりします。

    序章2話でノルンにキスする男性が「フリッグの女神に誓う。キミだけを愛している」と言っていますが、これは「愛と結婚と豊穣を司り、主神オーディンの妻で最高位の女神であるフリッグに誓ってあなただけを愛しています」と最高峰の愛の誓いを立てているという感じですね。

    デュナミス、エネルゲイア、エンテレケイアはアリストテレスが提唱した哲学概念です。これはググった方が正しく理解できると思うのでざっくりですが、魔力(デュナミス)は種、精霊(エネルゲイア)は花、世界(エンテレケイア)は完成された花畑みたいなイメージで書いています。

    長々となってしまい、申し訳ありません。
    何かのご参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。