希望

私達が帰ってくる頃には朝日が登っていた。それまでに新しい仲間の事を聞いた。

「人間って何なんでしょうか。自分達が一番だって驕り高ぶって。…晃さん。私に名を下さい。もう嫌なんです。同じ社会にいるのに型番で呼ばれるのが。」

「幸二っていう名前はどう。」

咄嗟に名前が出た。この人には第二の人生を幸せに生きてほしい。

「僕は幸二。いい名前をありがとう。」

そんなこんなで拠点に帰った。Dr.のバッテリー問題が解決されてあり元気になっていた。

「三人ともありがとう。…わしは元医者のAIだ。だから今度は助けられるぞ。なんかあったらわしにな。」

と何処かにこもってしまった。さてといかがなものか。昨夜の抵抗はニュースになっているのか。私は調べようとしたがここは圏外だ。

「ふう、出来た。」

慎吾は部屋の一室から飛び出してきた。…何事だ。こっちに来いと言わんばかりに手を引かれた。アンテナとテレビがあった。

「これを作ったのかい。」

「元社畜だったから。それなりにね。」

ちょうどいい。テレビをつけてニュースにを見た。昨日の襲撃が大した事ないように報道されていた。まあ分かり切ったことだ。AI何て人間からするといくらでも変えがきく。いつかこの現状を変えてやる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る