第20話

小学五年生。

11歳の時。

俺は美少女幼馴染に振られて意気消沈していたが、実は振られてなかった。


それから19年の歳月を経て、漸く。


「これ、婚姻届。今すぐここにサインして」


「用意周到だな。おい」


高級料亭の個室にて。


俺はボールペンを走らせ、印鑑を押すことになった。


こうして、

俺達は籍を入れ、

恋人の期間なんてろくになく。

もうなんか、そのあれだ。

彼氏彼女の期間をすっ飛ばして夫婦になっちまったわけである。




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