2011年11月28日(月)

2011年11月28日(月)


今日は伯父の経営する床屋で髪を切ってきた。

床屋の伯父は長兄、富良野の伯父は次兄で、別人である。

髪を切ってもらっているとき、うにゅほについて話をした。

伯父はあまりよい顔をしなかった。

それはそうだろう。

甥が、見も知らない女の子を、家に囲っているのだから。

ジャンプを買って帰宅すると、うにゅほが俺の手を引いて、定位置のソファへと座らせた。

週に一度、ジャンプは一緒に読む決まりなのだ。

後に弟がつかえているので、いつのまにかそうなってしまった。

うにゅほは新連載の恐竜のギャグマンガがお気に入りだ。

俺は絶対に十週で終わると思うけれど、口に出すことはしなかった。

台詞が多いためか、うにゅほがあまり好まないバクマンを読んでいる最中、唐突に頭を撫でられた。

どうやら切りたての髪の毛の感触が心地よいらしい。

気恥ずかしさを感じたが、うにゅほがあまり上機嫌に撫でるため、するがままにしておいた。

伯父は別れ際、「後がつらいぞ」と忠告するように言った。

もっともだ。

それでも俺は、今が大切だと思う。

いずれ訪れる未来を、できるだけ遠くに追いやろう。

そのくらいならきっと、俺にだってできるはずだから。

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