愛という名の断崖

 様々な意味で非常に際どい物語であった。

 そもそもでだしから凄まじい。踏切から始まる恋など想像したこともなかった。

 私のとある知人が、鉄道自殺というのは社会への報復だと述べたことがある。彼女の決断も、間接的にはそれが意識されているのだろうか。

 冷たいキスという表現も非常に象徴的だ。逆はよく読むが、けだし発想の転換であろう。

 詳細本作。