第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」③

※場所は前線カフェ店舗前。早朝、祐徳稲荷神社門前商店街ゆうとくいなりじんじゃもんぜんしょうてんがい内。昨晩の事を社長に電話する蒼羽あおば。 (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。




<スマートフォンの着信音。カチャっと電話が繋がる音が聞こえる>




??:「おはようございます。お疲れ様です。どうですかお店の準備?」




蒼羽あおば:「おはようございます。、俺のメールみました?」




??:「喋る狸の人形と4人の女の子が扉から出たーって内容?」




蒼羽あおば:「大家おおやさんが言ってたんですが、、何か知ってます?知ってますよね?あの狸の人形も社長が…」




??:「狸の人形?(※少し間を空ける)あー、亜都あとちゃんね。可愛いでしょ。が、お店オープンするからと言ったら、開店祝いって言ってくれたの。稲荷神社いなりじんじゃに狸の編みぐるみってのもおかしな話だけど。可愛いでしょ?」




蒼羽あおば:「社長、そ、それも何ですが、4人の女の子が扉が現れて…(※少し間を空ける)、い、いや夢じゃないんですよ。」




<プープーという電話が切れる音が聞こえる>




かめさん:「(※蒼羽あおばの怒声に驚きながら)蒼羽あおばさん、お、おはようございあす。」




蒼羽あおば:「ふーーーっ(※大きなため息を1つ)。亀かめさん、おはようございます。」




かめさん:「なんかあったんすか?あ、そいいえばお店のスタッフもう雇ったんですね。お店の中で待ってるみたいですよ。女の子4人、みんな可愛いじゃないですかー。服は衣装ですか?巫女さんのような衣装を着てもらうって言ってたっすよね」




<蒼羽あおば、店内で思い思い自由にしている"おとぎ前線"4名の姿を見る。>




蒼羽あおば:「(※驚いた声で)か、かめさん…。」




かめさん:「(※驚いた声で)、なんすか蒼羽あおばさん、オープン間近ですし夜遅くまで準備してるから、疲れてるんですか。スタッフの女の子達にできることだけしてもらって、休んだ方が良いっすよ。」




蒼羽あおば:「いや、大丈夫ですよ。(※ボソリと小声で)大丈夫じゃない…(※間を空ける)か」

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