実行

『ウォンジュンを通じて御曹司に屈辱を与えよう』という馬鹿げた提案の後、盛重は痣で染まった身体をウォンジュンの身体に押しつけて接吻した。何度もウォンジュンの口唇に噛みつき、舌をしゃぶり、時折「どんな気分ですか坊っちゃん」などと吐いてみせた。

いやいや何してんのコレ、馬鹿じゃないの。ヤりたいだけの盛重を現実に引き戻そうとウォンジュンは冷たい言葉を吐いてみたが、どれもこれも御曹司が吐きそうな台詞回しになってしまい盛重を燃え上がらせてしまった。

盛重の気が済むまで口内を蹂躙された後はベッドに寝かせられ、服を捲られ全身をまさぐられた。首を舐められ乳を吸われ下腹を押され、大事なところまで擦られた。


「綺麗な人の汗って美味いんですよ。今どんな気持ちですか。ねえ、こんなことされてどんな気持ちですか」


すっかり雰囲気に飲まれた盛重の口から放たれた言葉にウォンジュンは思わず「気持ちわりいよ」と笑ったが、それすら御曹司の台詞のようだった。

何だか本当に惨めになってきたと思いながら、ウォンジュンは絶頂で身体を震わせた。


身体中をいじくり回された後は口淫を迫られた。盛重のイチモツなど咥え慣れているハズなのに、今だけはそそり立った立派なそれがやけに邪悪に思え、ウォンジュンは何度もえずきながらしゃぶった挙句、口内に放たれた汁を吐き出し笑われてしまった。


汁の味が消えるまで口をゆすいだ後、盛重が財布からコンドームを取り出しているのを見たウォンジュンは慌ててイチジク浣腸を掴みトイレへと駆け込んだ。そして出す物を全て出し切りトイレを出ると、ドアの前で待ち構えていた盛重から抱えられベッドにうつ伏せに寝かされてしまった。


「坊っちゃんはどこでどんな女性に身体を見せてきたんです?それとも男性かな?」


いまだ続く茶番にウォンジュンは「まだやんの」と呆れつつ最後まで付き合ってやることにし、盛重に向けて「うるせーよ馬鹿」と罵倒してみせた。


「あー良いですね、そうやってどうにか自尊心保とうとして」


笑いながら盛重がウォンジュンのズボンを脱がし、白い小さな尻を露わにする。盛重の口から「肉が無いなぁ」というぼやきが聞こえ、ウォンジュンは心の底から「それは余計だぞ」と突っ込んだ。直後、肛門に指を突っ込まれウォンジュンは悲鳴を上げた。


「ここ初めてじゃ無さそうですねぇ」


ウォンジュンの肛門をいじりながら挑発する盛重に、ウォンジュンは茶番に付き合うことも忘れ声を漏らし、身体を震わせた。

続けて四つん這いにされ肛内の奥まで犯された時、ウォンジュンは当初の目的など完全に忘れ恋人として快感に身を浸らせた。背後から「何か言えよ」という声と共に首根っこを掴まれベッドに押さえつけられたが、ウォンジュンの口からは矯声しか出てこなかった。


コンドームを付け替えながら、盛重は何度も何度もウォンジュンを犯した。ウォンジュンより7歳も若く体力に満ち満ちた盛重は何度果てようとすぐに持ち直した。

そうして9回目の絶頂を迎え盛重がベッドに横たわった時、ウォンジュンの顔は涙と鼻水、涎でグズグズになり盛重から「顔やば」と笑われてしまった。


「ウォンジュン君よく頑張りましたね。これで心の整理はついたね」


いつになく丁寧な口調で褒めつつ、盛重はウォンジュンの顔をティッシュで拭う。

途中から目的を忘れていたものの頑張ったには頑張ったハズだ。ウォンジュンは自身によく言い聞かせ「頑張ったんだし恋人としてキスして欲しいなぁ」とぼやいた。直後、ジュンの華奢な身体が強く抱きしめられた。

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