追悼23 ややこしや、ややこしや。

 蜷 川「自殺者が近隣でそんなに…。闇が深そうだな…桜子さんが裁判を起こそう  

     としていた。それを嫌った者が桜子さんを葬った。この短期間で同じ地域 

     で女子中学生がこんなに犠牲になっている…これは特異なことだ」

 財 津「同一犯、またはグループが絡んでいると言うことか」

 三 上「2018年06月09日の永山中学校トイレで女子中学生の自殺と桜子さん事件

     は類似点が感じられるわね」

 財 津「氷山の一角。個室で人目を避けられるトイレは、強姦の巣窟になっている

     可能性はあるな。その経験者が関わっていたと考えると、合点が往く」

 三 上「悪式伝統を受け継ぎ、小学生・中学生・大学生が絡んでいる。高校生にい

     ないのは無理があるわ」

 蜷 川「高校生の被害者は表沙汰を嫌い、転居か泣き寝入りを余儀なくされたと考

     えるのが妥当だな」

 神宮寺「待って、待って。まだ、あるから」

 財 津「ご免、ご免、神宮寺君、じゃ、どうぞ」

 神宮寺「じゃ、続けるね。衝撃的な言葉から始めるね」

 財 津「怖いね~、お手柔らかに」

 神宮寺「それは約束できないかもね、じゃ、進めるね」

 財 津「どうぞ」

 神宮寺「桜子さんは、SNSで知り会った男の子といい関係になりかけた時に、私は

     汚れているから、と言っていたらしい」

 三 上「女の子が汚れていると言う時は、不本意な状態、レイプされたとか…。確

     か、動画を撮られた際にゴムなしでやるぞって、あったわね。ってことは

     過去にゴム有でやられていた、と考えられるわね」

 財 津「理沙がそう言ってくれると話しやすいよ、ありがとう」

 三 上「気にしないで、事実は事実。いえ、事実は醜いものよ、残念だけど」

 蜷 川「確かに…。事実は、思い込みに潰されるからな」

 財 津「蜷川さんが言うと重いねぇ、その言葉」

 蜷 川「…」

 三 上「それにしても、既読・即読を気にするって?バカみたい。読むか読まない

     か、暇があるかないかなんて相手次第で関係ないじゃない、私には合わな

     いわね」

 財 津「理沙、気をつけろよ。即読するかしないかで殺人やイジメの動機になる時

     代だからな」

 三 上「私に惚れた?拳ならいつでもプレゼントするわよ」

 財 津「おっ、こわい、こわい」


一同は、一時的な息抜きを味わっていた。


 三 上「神宮寺君、コメントに手を加えた?」

 神宮寺「ネットの保存状態などで分からない所を補足した程度だよ」

 三 上「そこで蜷川さんに尋ねるわ。神宮寺君の集めてくれたメールに可笑しな点

     はあります?」


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る