ROUND6 VS ヒョウテンカ
南山之寿
「すっかり、日が沈むのも早くなりましたね。寒い冬がやってきます。皆様、準備は大丈夫ですか。こんばんは。あなたの心を、さらに凍てつかせます。寒い奴と、定評の、南山之寿で御座候」
ロイド
「さむっ。本気ですか? 」
ゼオン
「事実は小説より奇なり、というやつか。体感温度が、下ったぞ。おっ! この熱々のお茶が、凍りだした」
南山之寿
「悪かったですね。どうせ、私は、寒い人間ですから」
ロイド
「元気出してください、南山さん」
ゼオン
「これだけ寒いなら、極寒の地で生きていけるんじゃないか」
南山之寿
「あ、実際に生きてましたよ。極寒の地で」
ゼオン
「なるほど。だから、身も心も冷えきっているのか? キンキンに冷えてやがる! というやつか」
ロイド
「冷蔵庫にいる感じですか? 」
南山之寿
「いえ。冷蔵庫の方が、温かいですよ。氷点下の世界は、寒いというより、痛い、です。−20度とか、凄まじく痛い。息を吸うと、鼻毛が凍るんですよ」
ゼオン
「聞いているだけで、寒くなる。俺は、苦手だ」
ロイド
「タオルとかも、凍るんですか? 」
南山之寿
「温泉とかで、濡れたタオルを持って、露天風呂に行くと、パリパリに凍りました。頭はカチカチで、身体はポカポカ。一度入ると、出る勇気が必要です。私は、勢い良く歩きだして、床が凍って、ツルっと滑って身体を強打しましたけど」
ゼオン
「受け身が取れないと、ダメージがでかいな」
ロイド
「生きていて良かったですね」
ゼオン
「時に、南山。お前、字数稼ぎのため、俺を殴ってないか? 」
南山之寿
「……」
ゼオン
「……」
南山之寿
「あと、滝も凍るんですよ。あれを見たときは、驚きました」
ゼオン
「今の沈黙は何だ! 認めたんだな、ヘボ南山め!」
ロイド
「南山さん、何処に行くんですか……? ってそれは、何ですか? 」
南山之寿
「ツララです。ゼオン君、氷柱をプレゼントします」
ゼオン
「刺すな! 落ち着け、南山!」
ロイド
「風邪にお気をつけて。それでは、また次回 」
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