第4話 開拓用ロボット・フレーム(ナガン社内部資料より)
――ボミキス開拓計画には、三種類の搭乗型ロボット・フレームが用意されている。原型は母星で使われていた作業用重機群だが、過酷な状況での使用が予測されるため、目的によって装備を換装し多目的に使用できるよう改設計された。
概ね人型に準じる二足二腕の構成だが、最重量級の「ジャギュア」だけは四足二腕の獣型ないし昆虫型となっている。詳細は以下のとおり。
■ 軽量型フレーム「ヴァイパー」
全高5m弱の軽快な二足歩行型フレーム。最大乗員一人。(ただし補助席などの設置により操縦に携わらない人員を一人まで同乗可能)
入植地周辺の調査や拠点警備を想定して作られている。
機動力重視で脆弱な機体だが、防御力の不足は移動スピードでカバー、レーザーなどのエネルギー兵器に対してはエネルギーシールドを展開することで防御する。
ペイロードが小さいため、武装として使用可能なオプションの殆どはエネルギー兵器となる。採掘マイニングレーザーによるサンプル採取などにも活躍が見込まれる。
■ 中量級フレーム「イーグル」
全高12m程度の二足歩行型フレーム。最大乗員二人。
広範な作業に従事しうる構造強度とパワー、堅牢な装甲と必要十分な機動力をもち、開拓作業にも戦闘にも柔軟な活躍を見込めるワークホースとして期待される。
オプションとしては五指あるいはペンチ様のマニュピレーター各種が用意され、実弾系の火器を運用可能である。脚部の接地圧がやや高いため、運用時には地形への留意が必要となるだろう。
■ 重量級フレーム「ジャギュア」
全高10m、全長20mに及ぶ大型フレーム。最大乗員四人。
安定性を重視して四脚を具え、必要に応じてクロウラーへの換装も可能。
圧倒的なパワーと装甲、ペイロードを持ち、大規模な土木作業あるいは長距離の砲撃戦に対応した各種装備が用意されている。
※ これらのロボットフレームおよびその備品は多岐にわたりその質量も膨大なものになるため、ロアノーク号には最小限のサンプルしか搭載することができない。
開拓団は現地惑星到着後にサンプル機材を活用して資源を採掘、加工し、必要数のフレームと装備をそろえることで十全な開拓基盤と自衛力を確保することができるであろう。
■ 大型輸送車両「カクタス」
全幅5m、最大全長30mの装輪巨大トレーラー。荷台部分は複数に分割し、それぞれ別種のコンテナを接続することも可能。開拓用ロボットフレーム「ジャギュア」一輌、あるいは「イーグル」三輌までを同時に積載できる。
ロアノーク号には一輌を搭載。
■ 中型連絡車輛「オブシディアン」
全幅2m、全長5mのオープントップ浮上走行車両。後部座席とトランクルームは内装を撤去して救急車両などにも改装可能。
ロアノーク号には二輌搭載。
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とりあえず現行で出来てる設定はここまで。
メカ類のネーミングはひねりの少ないごく普通のものかと思いますが、全体を見渡すと、とあるものに着想を得てるのが、分かる人には分かるかと思います。
ピンと来た人は是非コメント欄へ!w
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