第2話

更に数週間後



恵さんのミルクが恋しいすぐるです。

佐治家の環境が少しずつわかってきました。


佐治家は恵さんが独立して立ち上げた

ファッションブランド「suggest(サジェスト)」が上手く起動に乗っていて

業界のトップに食い込んでいるようです。

若社長(年齢不詳)ってなんか良いよね。

会社名は様々な用途に合わせたスタイルを提案・提唱するという意味が込められているらしいです。


着せてくれる服もだいぶ良いものらしく値段も張るそうだけど、

自分はユ〇クロとかのシンプルで着やすい服で十分なんですけどね。


男性比率が低いせいであまりおしゃれなものがないらしく(恵さん談)

「すぐるちゃんのためのすぐるちゃんを良く見せるためのブランドも立ち上げるわ」

と意気込んでいました。


姉の三姉妹も幼いながらにモデルとして活躍をしているようで、

新しい写真を撮るたびに視界を隠すほど近くで見せてくれます。


「すぐるー私かわいい~?」

「すぐる! 私のが一番だからちゃんと見るのよ!」

「今回のファッションは双子コーデで可愛いでしょ」


いや、めっちゃ可愛いんですよ。

近すぎて見づらいだけで。

詩織姉さん写真顔にくっついてるんで離してもらえないですかね。

あと、恵さんがモデルをやったのも見せて欲しいです。


住まいは恵さんが稼いだお金で自社ビルを購入したようで、

事務所や撮影スペースなどが揃っている仕事場の最上階を居住スペースに改築して暮らしてます。

とても快適ですが、ちょっと自分の感覚じゃわからない買い物ですね。


流石に5人家族には広いので、

住み込みでお手伝いさんも何人か雇っていて、

その中の原由香里(はら ゆかり)さんと橋田美奈子(はしだ みなこ)さんが

自分専属のお世話係として常にそばにいてくれます。


たまにぼーっとしてたり、息遣いが荒い時がありますが、

2人共に美人さんなので一緒に暮らせる毎日が楽しくて堪らないです!


「さぁ、すぐるミルクの時間よー」


じゃあ、今日もおいしくいただきますか!

あ、あれ、姉さんミルク、、届か、、


「ふふふ、ミルクよー」


もう少しで、届き、、ミルク、、、

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る