第4話 とまどっている間に



 とまどっている間に、私は勝手に魔王軍に入れられてしまったようだ。


 体が完全回復したら、魔王軍の中で体を鍛えられる事になった。


 今まで争い事なんてした事がない。


 無理だと思ったが連中は聞きもしない。


「人手不足だから」と言って、私に訓練をつけてくる。


 驚く事は他にもある。


 魔王軍には、私と同じような境遇の者達がたくさんいた、と言う事だ。


 彼等も、味方であるはずの人間や、英雄軍に見捨てられた者達だった。


 彼等は、最初は戸惑ったと言っていたが、今では「この生活に慣れた」と述べる。


 わけが分からない。


 どうして、魔物達が人間の力を?


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