生きる毒、鬱々と連ねて

創物 語 (つくりもの かたる)

第1話 私という人間

さて、ユーザー紹介とは矛盾するだろ、なんでこの作品。全ては読者様方に判断して頂きましょう。

私が男なのか女なのかも、大した問題じゃない。


ただし、今から書く事に関して、絶対的に言えることは一つ。


『普通に生きられる人間には共感不可能だろう』


それだけです。


幼い頃から、まぁ、色々ありました。


いじめは受けました。えぇ。私は普通の人間ではございませんでしたから。


親は経済的な問題を抱えてはモラルDV、片親の育児放棄による実質母子家庭、なんて。

そんな中でも、育児放棄をする片親からは毎日『愛しているんだよ』と言葉では言われていました。

──このことに関しては、後程、別のお話に致しましょう。


まぁ、親も兄弟も、普通ではないんです。所謂、『天才』と呼ばれる連中の集まりですよ。えぇ。


私?……私は凡人未満の劣等品でございましてね。

努力も実らず、夢も持てず、何も思えず、ただ毎日を流れるように暮らしております。


何も出来ない、という劣等品ではございませんでしたが。

出来ることは平均レベル。

出来ないことは全く出来ない。

そんな、中途半端な劣等品でございます。


まぁ、軽い知能障害の傾向がある事が、ココ最近になって初めてわかりまして。

所謂、心理検査というものを受けたのですよ。


大幅な劣等品なら、多少の同情も政治的援助も頂けたでしょう。

ところが、私の不幸はそれが『中途半端』であった事なのです。


普通の人間にはなれず、それなのに普通であることを求められる。なんと辛く悲しい事でしょうね。


私は人の考えている事がわかりません。

今までの知識に基づき傾向を測り、なんとなく掴む程度はできますが、それ以上はお手上げです。


なのにも関わらず、周りの人間は普通以上を求めるのです。

応えられないことに、何度、歯を食いしばり悔しい思いをしたか。数えればキリがない。


完璧であらねばならない。


気付けば、私はその意識から逃れる術を無くしておりました。

おかしな事でしょう?普通もできない人間が、完璧を目指すなんて。


この時からおかしかったのですよ。

私は、死ぬ事に躊躇いをなくしました。

希死念慮がとても強くなりまして。死にたがり、と言えばよろしいでしょうかね。

しかし、何の因果かまだこの世からおさらば出来ずにおりまして。


診断はまだですが、薄々、『双極性障害』の可能性も視野に入れております。

薬を頂きましたら、可能な限り溜め込んで、伝え聞いた『自殺の為の薬の混ぜ合わせ』を飲もうかと。


そして今、私はそんな意識を表に出さず、今の現代社会にて、『笑顔の素敵な明るい人』を演じて暮らしております。


そうでなければ怪しまれますからね。えぇ、それくらいはわかりますとも。


さて、この程度でしょうか。


そんな人間の、所謂、心情の整理のための日記でございます。見るも見ないも、信ずるも信ぜずも、読んでいる貴方様にお任せ致します。


長々と話しすぎましたね。では、独白を始めていきましょうか。

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