3 神さまの得意分野

 こんにちは。


 今日は、誰が聞いてもつまらない話を。


 「ひぃちゃん、つれづれ」でも書いたように、私は晴れ女気味で、めったに傘をさして歩くことが無い。


 雨が降るのは、絶対に家から出ないと決めていた日だとか、車で移動中のみとか、用事で室内に入っている間とかそういう時に降る。


 自宅も不思議に雨が降らない。近くに川が流れているのだけれど、そこで大抵、雨雲がおわる。

 そして、家がある範囲を挟んで少し向こう側がまた降る。

 ゲリラ豪雨とゲリラ豪雨の雲の間をスーッと通る。

 夏場は特にバナナや屋上の作物に水をやるのが億劫な父親がぼやいている。


 私は関西に住んでいるんだけれど、江ノ島が好きで、よく行っていた。

 最近はなかなか行けていないのだけれど。


 江ノ島の弁天橋を渡ってからの、昭和の空気を保存したようなあの感じが好きなのだ。

 江ノ電もいい。


 ジオラマの中を電車に乗って走っているような感覚になる。

 手を振る子供に運転手さんが手を振り返す。

 そんなのどかな光景が、日本一の都会の横にあるんだなぁと思う。


 その江ノ島に行くと決めていた日、台風が直撃だった。

 でも、休みも取ったし移動手段も用意していたので(バス泊の日帰り)とりあえず行ってみると、台風は、はるか沖で停滞。

 私が一日江ノ島で遊ぶまで待っていてくれた。(曇ってはいたけれど)

 それで、台風から離れる感じで夜の間に関西に帰って来る。


 別の日も、昔の上司が神奈川に異動しているというので、ひと悶着あった上司だったけれどお互いに水に流し(私の方が流してもらった感はある)江ノ島で写真散歩をしようという事になった日も、雨予報。

 日々のブラックでヘトヘトの上司は雨だから中止にする?と言ってきたのだけれど、

 雨は降らないから決行しましょう、と決行。


 やはり雨は降らなくて、なんだったら晴れた。

 その上司は神奈川と言っても小田原住だったので、少し早い目に帰りたいから六時には江ノ島を出るというので、じゃ、その辺りで解散ですね、と電車に乗ったと同時に雨が降り出して、とても驚いていた。


 その上司と関西にいた時も、私の外を移動する瞬間は雨が止んでいるので有名だったので、本当なんやな……と実感したようだった。


 なのに。なのにだ。

 春に列をなして参拝する雅な有名なお祭りが、学校がある地元であるのだが、

 中学の頃、晴れていてたらすべての授業を中止して見学に行くという、ふわっとした行事があったのだ。

 しかし、三年連続大雨。

 それだけにとどまらず、もちろん晴れた日もあるけれど、写生大会だとか、遠足だとか。

 だいたい雨だった。


 どんだけの雨女がいたんや……


 私たちが卒業後、そのお祭りは晴れて、後輩たちは見学に行ったらしいので……私たちの学年だろう、と。


 そして、ひぃちゃんは、自分を雨女だと言っていた(笑)

 あの差し入れの日も、私とあーちゃんが移動するのに、初めてじゃないかなぁ。

 2人で会う日に大雨。


 そりゃ、晴れることも雨が降ることもある。

 どちらかと言えば、晴れる方が確率が高い。

 ただの偶然が重なった時の事を印象的に覚えているだけにしか過ぎないのだろう。

 自分の都合のいいように、ストーリーを組み立てているだけなんだろう。

 でも、ひぃちゃん、面白いよなぁと思う(笑)


 でも、晴れるコツはあるのです。

 いつも私の中の神さまをほめている。

 「すごい、私の神さましか、こんなことできない! 得意分野の天候、本当にすごい!」って(笑)

 感謝もしている。


 まぁ、そうやって私の中で楽しんで晴れの確立を上げている(笑)


 でも、それを神さまがやってくれているのだとしたら、本当にすごい事!

 やっぱり、すごいなぁ、私の神さまは!


 これを読んだ皆さんも、やってみてください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る