第7話「玩具屋」

サカナのカナちゃんデス。

今日ワ玩具おもちゃ屋にって魔入まいまシタ。

早速ヒト殺しと魔入まいりショウ。


ふむふむ…玩具屋とワよく逝ったものデスね。

ところ狭しと玩具が殺がっていマス。

ヒトの雄、ヒトの雌、ガキ、ロージン、選りドリドリ、ドリーミン!

………つまらないデスね。

それワさておき、どの玩具でアソびまショウか…まずワ店員にお薦メを訊いてみまショウ。


「すみまセン、玩具を捜シテいるのデスがお薦メワありマスか?」


「はい!ございますよ!よろしければお選びしましょうか?ご使用になられるお子様のご年齢はおいくつですか?」


「トシ?大体四億六千万歳デスかね」


「えっ???」


「えっ、ジャネーよ。四億六千万歳だっつっテンだよ」


ヒ常識な店員デスね。

地球上最初のサカナのアランダスピスが誕生シテから約四億六千万年って常識を知らないんデスかね?


「はあ…あの、それでは男の子用ですか?女の子用ですか?」


「シラネーよ。つかオメーらヒト共は雄デモ雌デモどっちデモいーんダロ?つかソノ発言ワ最近流行りのジェンダアハラスメントってユー奴ダナ?」


「えっ!?でもオモチャは男女別なので…ぐえっ!!!」


「……ソレを逝っちゃー死刑おわりダナ」


全く、ヒトってのは異常おかしいデスよね。

雄とか雌とか逝ってワならないと逝ってるわりに、商売でワ雄雌分けているんデスからね。雌の日割ビキとかもアルらしいデスし。雌専用シャ漁とか雄向けの店とか雄しか来ない雌の歌謡ショウとかでアラ稼ぎシテいるんデスよね。

…殺ることとユーことがアベコベにも程がアルと思いマス。


「あ、ソコのガキ。この等身大のフィギュ殺ろうか?ヒトの雌を使ったホンモノのヒトだぞ。ジョー半身とカ半身に分かれてっケドな」


ありゃらあ?

いらないみたいデスね。ま、声をかケタのが雄だから人ギョウにワ興味ないのでショウ。

雌を捜シテくれて殺りまショウ。

……あ、あソコにチョウ度いい雌がいまシタよ。


「おいガキ、オメー雌だカラ人ギョウ好きダロ?この人ギョウ殺るカラ持ってけよ」


「ひいっ!お、おと…ひいいい!!!」


「おぎぎぎぎぎ…ごべあっ!!!」


「オトーさんワ頭ツブれたカラ人ギョウなんかいらネーってよ。だからオメーがヒトりでアソべよ。ホラ、オメーのオトーさんの人ギョウもくれて殺るよ。頭ネーけどな」


「ひいいいいいい!!!」


「ひ、人殺しいいいい!!!誰かあっ!!!誰かきごっ!!!うぐぐぐぐ…た、助けてください…うう…!」


「うっせえな…ヒトを殺シテ何がワリーの?つか雌だカラって泣ケバ済むと思うなよ?だって時代はジェンダアフリイだもんな?雄雌平等で雄も雌も分けヘダてナシだもんな?アッチでワ平等、コッチでワ恩恵、それワ道理ジャネーよな?」


「あご……げ……うがご……ば………」


ありゃらあ?

お漏ラシとワきたないデスね…この女ワ幾つなんデスかね?

ワタシもジェンダアフリイと云いツツも雌相手だカラ手加減シテ首が取れない様に優しく締メテ殺ったのにマナー悪いデス…きたないのワ存在だけにシテ欲しいデスね…

デモ、ガキが必死で雄に引っ付イテいるのワおママごとみたいで奇妙おもしろいデス!

頭無くても親父ワ親父なんデスかね?


「おいお前なにしてんだ!その子に何する気だ!?」


オヤオヤ?

トンだ正義カンが現れまシタよ!見ず知ラズのガキを助けて殺るつもりデス!

……あ、デモ、正義カンと逝ってワいけないんデスかね?カンってのは雄デスからね。となると…


「おい!オメーは男だよな?は?両腕引きチギったくらいでワメくなよ。正義カンなんダロ?このガキを助けよーとシテ声かけたんダロ?だっタラ腕くらい気にすんなよ。ソレよりもオメーはジェンダアフリイ賛成か?答エロよ。ソレによってオメーが正義カンか正義ニンゲンか決マルんだよ。おい……」


ありゃらあ…ダメみたいデス。何も答えまセン…波止場に投げ棄てられたサカナみたいに跳ねるだけデス…

腕引きチギったくらいで無視するとワ…ヒトは冷タイって噂ワ真実ほんとうらしいデス……

仕方がないノデ他の奴らに訊いてみマス。

腕を引きチギると答えなくなるノデどうしまショウ…

ハラワタを引きズリ出してみまショウか…?


でワ、ワタシはテ当たり次ダイに質問シながら帰りマス。

また次の塲ショでアイまショウ。

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