第8話 待ち伏せ襲撃

 ビックリしたり楽しかった、ショウベン町を後に旅立ちます。

「ナユタ君!また遊びに寄ってくれたまえ!」

 相変わらず、しりからげ?の、ベン町長さんが見送ってくれました。

「ベン町長さんありがとう楽しかったです、また遊びに来たいです」

 僕の言葉にベン町長は嬉しそうに、笑顔で手を振ってくれました。


 この車両は、僕の為だけの特別編成で、他の乗客は乗せないそうです。

 特別編成って、王室仕様の特別列車だそうです。


 鉄道馬車に乗ったのって初めてですから、王室仕様と言われても違いなんて分かりませんが、アソウギ君と二人でソファーにゆったり座れて気分は最高です。


「ナユタ君アソウギちゃんは、きみの専属メイドにする事に決まったよ」

 シーシャさんが、アソウギ君をメイドにして、僕の世話をする仕事をさせるって言ってる、新しい法律で僕を立派な大人にする為に特別カリキュラムが組まれているそう。


「シーシャさん『七歳にして席を同じゅうせず』って法律は僕に尻尾があるからでしょ」

「簡単に言うとそう言う事だね」

「なら、アソウギ君にも、僕と一緒の尻尾が有るから一緒にカリキュラム受けれるでしょ?」


 僕の一言で、シーシャさんは大慌てでアソウギ君の尻尾を確認して居ます。

「あれれっ?アソウギ君の尻尾、気付いて居たの僕だけだったの?」



 アソウギ君の確認が終わり、シーシャさんが興奮して言って来ました。

「ナユタ君!!よく気付いてくれた!!流石特別な子だ!!先祖返り、オトコが二人も見付かった、世界中探せばもっとオトコが居るかも!!!凄い発見だ!!」






 列車が突然止まり、ズッドンと音がしました。

「救援信号か?何があった?」


 シーシャさんが、御者さんと大声で話ています。

「何事だ!!」「待ち伏せ襲撃です」


 窓からこっそり覗くと、線路上前方に覆面で顔を隠した10人程の汚い身成の人が、通せんぼしてるのが見えました。

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