奇想天外な世界観に違和感を感じなくなる不思議。

ヒーローは王子ですが、ヒロインが『ただの泡』ですよ?
そんな奇想天外な世界観、違和感しかないと思いますよね?

でもあら不思議。
だんだん、ただの泡を普通に受け入れている自分がいます。

黒湖先生の創り出す世界観がしっかりしているからか、
現代社会の問題点も上手く取り入れられていて、それが説教くさくなくてリアリティがあるからか。

『ただの泡』が、いつも前向きで、ともすれば『自分なんかどうでもいい』と思っている王子を、同じ方を向いて一緒に歩かせてしまう、そんな魅力があります。

早く書籍化されないかしら。