エンドにはスーパー店員たちの思いが籠っている。エンドが何か知らないけど

※エンドとは通路沿いに設置されている棚や台のことで、新商品や売れ筋商品をお客さんにアピールする場所です。知らないからといって、レビュアーのように鼻くそほじりながら読むようなことはしないように。

私立大学に通う棚森創はサークルにもゼミにも入らず、課外活動にも興味がない。せめてアルバイトでも始めようと、食品スーパーで働き始める。そこで出会った才女、徳梅聖流はエンドの作成に並々ならぬ情熱を傾け、それによる売り上げも並々ならぬものであった。
セイルさんに一目惚れした棚森は、同時に彼女のエンドへの熱意も伝播し、自身も最高のエンドを作ることに青春を燃やし始めるのだが……。

スーパーでのマーケティングというお仕事を中心に描かれる、人間関係、恋愛模様が微笑ましく、主人公の活躍を素直に見守りたくなる作品。スーパーのエンドという未知の世界で繰り広げられる葛藤と戦略、登場人物の乗り越えるべき過去とその原動力となるひたむきさと情熱。スーパーで働くすべての人と、スーパーで買い物をするすべての人に贈る、ハートフル青春サクセスラブストーリー。

その他のおすすめレビュー

ニャルさまさんの他のおすすめレビュー2,010