第9話 過酷な旅のはじまり

そんなツーリングの帰り、ここからが過酷なツーリングの始まりでした。


疲労の空気が流れるメンバー。

「高速に乗ってさっさと帰りましょうか?」

との提案。


私のバイクは60km/hしか出ません。

また、リピートライダーとして13年ぶりにバイク乗ったその日に高速は少し嫌な予感がしました。

とりあえず、曾爾高原から針テラスへ移動することに。

その間は1時間弱。

気温も下がり、手の感覚が薄れる中、高速で帰宅案には徐々に不安になってきました。


そんな中、長いトンネル、真っすぐのトンネル。


トンネルこっわ!!!


なんか平衡感覚が奪われるような感覚。

疲労もあったかと思いますが、なんか真っすぐ進めないような感覚。

今まで味わったことの無い不思議な感覚。年と共に平衡感覚も衰えたのでしょうか?

また、思ったよりも視力の低下が進んでいるのでしょうか?

ただ単なる視力ではなく、動体視力の様なものの衰えが進んでいるのでしょうか?


トンネルの妙な雰囲気にのまれ、私は針テラス解散を提案しました。


足を引っ張りたくないというプライドと、飛ばし組について行く事に疲れた事もありました。


針テラス横のガソリンスタンドでみんなに別れを告げ、一人のんびり帰る事に。


現在時刻は16:00。

私は単独行動にて山道を走る事を選択しました。


これが、リピートライダーとして、過酷な旅のはじまり



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