第6話 総集編/ここまでのあらすじと事件の整理


・ごちゃごちゃしてきたので整理

・読まなくても問題ないので飛ばしても大丈夫です

・最初にあらすじ、下の方に《透明なストーカー事件》の推理についてのまとめがあります




■登場人物(初期)


・白銀ミサキ


生徒会長。名探偵。黒髪ロング。スタイルが良い。


・春日ハルト


剣道部員。

依頼人。『かまいたち事件』の被害者で、手を負傷している。





■第一の事件 《かまいたち事件》


 この学校には、こんな噂がある。

 ――図書準備室に司書に依頼すれば、どんな不思議な事件も解決してくれる。


 春日ハルトは、そんな胡散臭い噂に頼らなくてはならない状況に追い込まれていた。


 『かまいたち事件』。

 ハルトが所属する剣道部の部員が、不可視の存在に襲われるという事件だ。

 ハルトもその被害にあっていて、捜査の依頼をしようというわけだ。

 

 図書準備室にいたのは生徒会長の白銀ミサキ。

 ミサキは、自分を『名探偵』だと自称し、生徒会長は内申のためと言ってのけるふざけた女だった。

 言動はふざけていても、彼女の推理力は確かで、あっという間に事件の真相に迫っていく。

 ハルトはなし崩し的に、ミサキの助手にされてしまう。


 事件を捜査してる最中、辻めぐるという女子生徒が、新たな依頼を持ってくる。

 彼女も剣道部で、『かまいたい事件』の被害者であるものの、依頼は別件だという。

 あっさりと依頼を受けてしまうミサキに、ハルトは不安を募らせる。

 

 だが、それからすぐにミサキは事件の真相がわかったという。

 

 犯人は、辻めぐる。

 彼女は親友である松原サクが受けている怪異被害を対処するため、自らも『怪異』の使い手となって、その力を磨くために剣道部員を襲っていたのだ。


 無事に事件は解決――――直後、ハルトはミサキに刀を突きつける。


 ハルトが剣道部員で、事件解決の依頼をしにきた……というのは、全てミサキへ近づくための偽装にすぎない。


 警視庁公安部・特別怪異犯罪対策室・第三課……通称、《カイサン》。

 それが本当のハルトの所属。

 

 そして、白銀ミサキの正体は、《怪異の王》・《玉藻の前》。

 ハルトは、ミサキに姉を殺されており、その復讐のために、所属する《カイサン》の命令すら無視して、ミサキを殺そうとしていたのだ。







■登場人物(かまいたち事件後)



・白銀ミサキ


《怪異の王》・《玉藻の前》。

ハルトの姉である春日アキラを殺した。



・春日ハルト


警視庁公安部・特別怪異犯罪対策室・第三課、通称・《カイサン》所属。


剣道部に入ったことも、怪我を偽装して事件の被害者のフリをしていたことも、姉殺しの容疑者であるミサキに近づくためだった。








■第二の事件 《透明なストーカー事件》


 ミサキはあっさりと姉殺しを認める。

 しかし、同時に《きさらぎ》という怪異をばら撒く凶悪な犯人を追うことを手伝うことを、ハルトへ要求してきた。

 殺されることに異存はないが、《きさらぎ》を野放しにはしておけない。

 

 ハルトは亡き姉の後を継ぐことを指針に生きている。

 姉もまた《カイサン》に所属して、人々を《怪異》から守るために戦い続けていた。

 だから、姉の正義を守るために、姉のための復讐を先延ばしにしなければならない。

 

 《きさらぎ》を捕まえるため。

 そして、白銀ミサキという得体の知れない謎の女を見極めるため、ハルトは嫌々ながら、助手を続けることになる。



 次の事件は、《かまいたち事件》の犯人である辻めぐるの依頼だった。

 ミサキはめぐるが犯人だろうが、関係なく依頼を受けるという。

 


 ◆

 

 次の事件の依頼。

 被害に遭っているのは、松原サク。

 サクはアイドルをやっていて、ハルトは密かにそのファンだった。

 それがミサキにバレて怒られたりしつつも、事件の捜査をしていく。

 

 

 事件の概略はこうだ。

 

 松原サクは、何者かに後をつけられたり、部屋にある物が勝手に動いて壊れていたりという被害に遭っていた。

 

 ◆


 『ストーカー事件』の捜査をしつつ、並行してハルトはミサキに対する調査も進めていた。


 宮地ラン――ハルトの《カイサン》での相棒である彼に、ミサキの調査を頼んでいた。

 ランの調査で、ミサキとハルトの姉――春日アキラ、二人で一緒に写っている写真が発見される。

 ミサキとアキラ。二人は相棒だったのか。だとすれば、なぜミサキはアキラを殺したのか。

 依然、謎は深まるばかりだ。



 ◆



 一方で、《ストーカー事件》の方にも進展が。


 めぐるの証言によれば、サクと組んでアイドルをやっている少女――平戸シホノが犯人ではないかという。


 確かに、シホノはサクの部屋でグラスが割れていた件に対して、推理を誘導するような発言をしていた。

 さらに、シホノは、めぐるに対して悪感情を抱いているような態度を取っているという。


 未だハルトには真相は見えてこない。

 だが、それでも、めぐるのサクを想う気持ちを知って、ハルトはより強く事件の真相を解き明かす決意を燃やした。










■《透明なストーカー事件》についてのまとめ



・ミサキは、今回の事件の犯人が使う『怪異』が『透明になる能力』であることを突き止めている。

 これはミサキが持っている情報をもとにした推理なので、怪異知識のないハルトではたどり着くことは難しい。

 この部分は共有されているので、ハルトもそれをもとに推理を組み立てている。



・サクは自身のあとをつけてくるものを目撃している。

 目撃したのはグラスが割れていた日よりも前。



・サクの自宅周辺で、猫やカラスの石像が発見されている。これらは最近になって発見されており、事件との関係は不明。


・割れたグラスについて



 青/松原サク  

 割れておらず、無事のまま


 赤/辻めぐる

 戸棚からそのまま落としたように割れていた。

 

 紫/平戸シホノ 

 窓側へ向かって投げられたように散らばって割れていた。


青がサクのアイドルとしてのメンバーカラー。紫がシホノのメンバーカラー。めぐるはアイドルではない。


 グラスが置いてあった場所がある戸棚からは、庭に面した窓を見ることができる。



・めぐるはシホノがストーカーだと疑っている。

 めぐるは『透明人間に後をつけられた』と証言。

 また、シホノの『グラスが割れているのは、犯人からのメッセージ』という証言は、都合がいいように誘導するためだと、めぐるは予想している。












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