第10夜 ホテル支配人

「あの子バイト?」

「はい、清掃で今週から入ってます」

「ふ~ん…大学生?」

「はい2年生だそうです」

「そう…後で、支配人室に来るように言っておいてくれる」

「解りました」


「失礼します」

「座って…キミ、清掃の時給だけで満足?」

「いや、もう少し稼ぎたいとは思ってるんですけど…時間的に合うバイトが無くて」

「そう…キミさえよければ…時間に都合がつくときでもいいバイトがあるんだけど」

「ホントですか? 紹介していただけませんか?」

「いいわよ…バイト終わったら803号室に来なさい」

「はい」


「失礼します」

「どうぞ」

「えっ…あの…バイトの話は?」

「私の格好を見れば想像できるでしょ、バイトっていうのはね、数時間、私の相手をすること…時給は…そうね…あなたの対応で相談させてくれる?」


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