第2夜 教師

「先生‼」

「どうしたの? こんな時間に……制服のままで…とにかく入りなさい」

「先生、俺…どうしても逢いたくて、我慢できなくて‼」

「他人に見られたらどうするの?」

「でも…俺」

「ダメ‼ 卒業までは、そう約束したじゃない‼」

「先生…」

「そんな顔しないで…先生の立場も考えて、今…そんな関係になったら、2人とも…将来がダメになっちゃう…だから…」

「それでも…それでも俺‼」

「ダメっ‼ ダメよ……」

「先生‼ 俺もう…先生のこと先生って呼びたくないよ」

「後、半年…半年じゃない、1年我慢してきたじゃない」

「俺…不安なんだよ先生」

「何が?」

「何の繋がりも無い関係に…うまく言えないけど…」

「……キスだけじゃ…ダメなの?」


「先生…俺…」

「いいの…でも…私だって悩んでいるのよ…」

「先生…綺麗だよ…本当に綺麗だ」

「……いけないことなのよ…本当は」


 Fin


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