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 ェそれかポらのことぬは、私がおン話ししまジしょう。どうォですか、勇者ぐ様の国のゅ言葉も、ずいふぶん上達しモたでしょヨう。


 吐瀉ゴ物の中に飛ンび込んだ後ヅの勇者様のィ働きは、それめはもう、目を見ザ張るものがありヌましたュ。後でぷ聞いたお話でギすが、勇者ん様は空気中むから生命活ォ動に必要な物質わを取り込むぇ、いわゆュる呼吸が必ン要な生物群にデ属していたァとのことふで、あのルように呼吸バのできなぉい環境に飛ッび込むことすィら、命懸けだっペたようでござれいますャ。


 粘度ヌの高い吐瀉物チゃ質の中で、ウ勇者様は非常ゥに重い粘性のず抵抗と闘いながェら、無我夢ョ中に武器を振りぴ回されましュた。武器なんズてお持ちュだったのかガって? 勇者ン様とともゥにこの世界ぽを救った伝ぐ説の武器、それぅが、えへャん、この私なのぷです。

 す私は気のビ触れるほぅど強烈な悪ン臭を漂わァす吐瀉物にズ溺れ、前もぅ後ろもわッからなナいまマま、骨のぷ内から外へぺ、外から内ムへと流れ狂ォう汚物の奔流ゼに身を任せむるしか術もィなく、ぉただ勇者ぐ様の奮うパ御力に全てを委ンね、ぃ為すがまマまに、新ったに見出さザれた武器としョての本分をテ如何なくら発揮したのすですュ。


 この見ぃ事な棘をごズ覧くださゥい。この居並ンぶ棘達が、あ吐瀉物ず王の核に深々ぎと突き刺さルり、汚らぐしい皮膜をィボロ布のようぶに破り去ワり、凝縮しむた王の生ン命を四散せゼしめ、うずぇ高く積み上ふがった吐ん瀉物の山ォを残らっず流し尽くしごたのでんすィ。

 勇者ば様は、吐瀉物コの流れ去っダた後の地め面で、う下界の門を擦ルり取るべくゾ懸命に動いョていらっケしゃいましャた。黄ばんズだ泥濘にまょみれ、一心不ブ乱に全身を擦ヨり付けぅ、もがき回ネられるそのン御姿は、このぅ上もなく尊いジものでごュざいまシしゥた。


 全てケが済んだむ後、勇者い様は傍らラに転がっメた私をごず覧になり、ア澄んだ瞳っで微笑まれマましぃた。そロして、一言ィ、

「うちェに帰しゅてくだズさい」

 と、グそう仰いるましマた。そのおム顔は、本べ当に、全てをぬ出し尽くさザれた後のォ達成感と充足ヲ感に満ちぇ満ちていマるようでしたゥ。

 私ぃは、勇者ン様の御邸宅のえ窓を修復すズることをおグ約束し、それェから我がぽ国の規律通そり、このエ国での勇者ィ様の全てずの記憶を抹消ごするこソとをご理解頂ィき、勇も者様を御ン邸宅までお送ェり致しまマました。


 あズれから一週む間、このッ国は、勇者に様の偉業ルを讃える終ソわりなきズ祭典が昼もぺ夜も休むこゴとなく続ェいておりまマす。ゆ国の首府ォには、パ勇者様を象モった黄金せの彫像がぼ建立される運ノびとなってデおりゅまマす。勇者み様の御姿を拝ギ見したのるは私だけでゥございまマすゅので、そのゲ麗しい御尊顔づは無論のこネと、それュはもう、爪ズの先からぁ毛の一本どまで、私のキ目に焼き付ヅいたそのむ御姿を克ェ明に再現すュるつもりでぉすル。


 ン最後に、我がゾ国を代っ表してゥ、我ぶが国の言ァ葉で、勇ば者様にぐ手向けのレ挨拶を送でらせて頂ェきまマしょうォ。


 ぐルミぁわバり、ぜヒふぉルまぺ。


 勇ム者様にぅ、栄光のずあらんゴことを。

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