やり残したことをする俺は間違っていない

作家目指すもの

第1話

俺には幼馴染みの先輩がいる。そして俺の初恋であり叶わぬ恋だ。その幼馴染みは今は亡き主人公のような兄さんを好きだった。そして段々のその存在を好きだった人は新しい恋を始めるなか、幼馴染みだけはまだ好きなのだ。後悔があったのか、今もやりたかったことをお墓の前でかたったりしているし、俺に悲しそうな顔で言っていたこともある。それだけ好きだったんだろう。


俺は兄さんのことを好きだった幼馴染み神坂先輩を諦めていたが、兄さんが失くなったことで俺は諦めることができなくなった。だが神坂先輩はまだ兄さんが好きだ。だから振り向いて貰うために俺は考えるなにがいいかを。


「どうしたの清春くん?」


黒髪ストレートヘアーにでタレ目で美少女オーラを撒き散らしその距離感の近さから大量の勘違いする男を産み出した神坂先輩がこ首をかしげながら言った。まぁ俺もその一人なんだが。あざとい動作も自然にやるんだから美少女というものは罪だ。


っと神坂先輩と一緒にいるという冥福の時間を過ごしていたのに集中さて考え込むのはもったいないな。


「いやなんでもないですよ」


ちなみに俺が幼馴染みを上の名前で呼ぶのは兄さんのことを好きだった神坂先輩との距離感と諦めをつけるために呼んでいるのだ。今は失くなったが俺を好きになるまで下の名前で呼ばないと思った。やはり下の名前は特別だからな。


「昔みたい敬語じゃなくていいのに」


「いや誰に聞かれているか分からないじゃないですか?馴れ馴れしくしゃべっていたら男に睨まれて家で引きこもりになりますよ」


実際小学校なときなんか同級生に無視されるという事案も起きたからな。理由が学校の天使と仲良さげだったという理由で。天使は神坂先輩だ。まぁ神坂先輩がすぐにいじめに気づきいじめる人は私は会話しないからと言って収まったが。


だか高校では余計に助長するだけだろ。俺の味方は神坂先輩を除き同級生一人だけだからな。ほぼぼっちである。八幡の気持ちがよく分かるよ。


「そうなったら私が守るよ。大切な幼馴染みなんだから」


「それだけで俺は嬉しいですよ。大切に思われてるので、だけど俺にもプライドがあります。守られてるだけじゃいやなんです。そのために剣術だって習いましたし、家の陰陽道も取り組みました。でも睨まれるのいづらくなるので、できればそうならないようにしたいんです。そのためにこんな屋上で昼食を食べているんですから」


陰陽道は厳しかったな。滝行とか寒すぎてなんかい離脱したことか。そのたんびにお父さんに無理矢理滝に落とされたが。あれこれ訴えれば勝てるんじゃね?いや修行だから無理か。それにしてもあの落としたときのサドスティックな顔明らかにSだよな。


「うーんそれなら仕方ないか」


「そうですよ。それより兄さんとどんなデートをしたかったか聞かせてくださいよ」


「うん、まずプリクラを撮って、水族館でイルカショーを観てたがいに水でびっしょりになって濡れちゃってねって互いに笑いあって、そのあと大きなクジラを観て清治くんが興奮してそれを楽しそうに観る私がいて、それで動物園とか行って動物に触れ合ったりして、清治くんには動物がなかなか近寄んなくて悲しそうな清治くんを宥めたり、ディズニーで制服デートしたりそれでパレードを観てロマンティックな城の前でキスをしたり、千葉市の夜景の綺麗な所でプロポーズされたり。大学では一緒の講義を受けて勉強教えたり色々あるね」


兄さんのことが相当好きだったんだな。兄さんは当時のもう一人の幼馴染みが好きなんじゃないかと噂になっていた。実際に距離感の近さにそうなんだろうなと思ったこともある。


「色々あるんですね。デートというか憧れですね」


俺じゃ代わりは難しいか?一応兄さんによく似ていると言われるが。神坂先輩が俺によく話しかけるのも面影があるからだろう。


「そうかもね。本当もう進みださなければいけないんだけれど。それと清治くんのやり残したこともたくさんあるんだろうなぁー」


そう言って空を観ていた。その顔はなつかしそうで儚いような表情だった。


やっぱり兄さんの面影を求めているんだな。なら俺は少しでも神坂先輩が進むために似せよう。そしてやり残したことを一緒にやろう。似ている俺なら可能なはずだ。


「それなら俺と一緒に兄さんのやり残したこと、神坂先輩のやり残したことやりませんか?」




「そうしよう!成仏もするかもしれないし。それと私と二人きりの時は下の名前で呼ぶこと敬語はなしね」


まぁ兄さんに似せるためならそれもしないとダメか。面影を追って俺と一緒にいるなら尚更だ。


「分かったよ楓」


兄さんのように笑顔を作り言った。楓か求めているものは俺の兄さんだからな。似ているから白羽の矢がだったんだ。それなら俺は兄に似せよう。


やがて昼食が終わり俺達はそれぞれの教室に向かった。楽しいひとときだった。楓のことを狙っている男は多い。だがやはり特別なのは兄だけ。好かれるように頑張るか。もう一人幼馴染みを甲子園に連れていったり、エースになりたかったり、放課後好きな人と制服デートだったり、文化祭でライブをしたり、色々あったな。











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