(二)-10

 横浜駅に近づいたのか、電車は速度を落として、ようやく駅に到着した。


 電車がドアを開き、すし詰めの乗客と安心感と解放感を放出した。私も無事にホームに降り立った。

 だけど、一息ついているヒマはない。待ち合わせの関内駅に行くにはここから根岸線に乗り換えなければならない。

 急いで階段を降りる。今日はヒールが高いから早く降りられない。もどかしい。

 そう思っていると、残り三段のところで、足の踏ん張りがきかなくなって、足が滑った。そしてその場に座り込むようにおしりから階段に落ちてしまった。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る