第36話 冬華は時々すごいことを言う
片付けも冬華と綾川先輩がキレだが無事に終わり、家に冬華の専属執事が運転する車に乗って帰る。
僕は冬華が電話で車を呼んでいる時に、なんか冬華の専属執事に迷惑をかけたくないなと思い、1人で歩いて帰ろうとすると、冬華が僕の腕を掴んで表情で「断ったらどうなるかわかってんのか?」と伝えてきたので、僕は冬華の隣に戻り車が来るまで待つことにしたということがあった。
家の中に入ると、鏡花が
「おかえり、お兄ちゃん!見て見て、テスト100点とったんだ!どぉ?すごい?」
と言ってきたので
「ああ、すごいな!満点を取ることって難しいんだぞ!よくやったな!」
と頭を撫でながら褒めると「えへへっ」と嬉しそうにしていた。
僕はご飯を食べたあと、テストが近いのでテスト勉強をする。
1時間後
そろそろ休憩するかと思っていると、ちょうど冬華からメッセージがきた
【冬華】夜分遅くにすみません。
【宮都】どうした?
【冬華】メッセージのやり取りをしませんか?話したいことがあるんです。あの、だめですか…?
【宮都】別にいいぞ
【冬華】ありがとうございます。
【冬華】あのですね、話したいことと言うのは、文化祭1日目に私が言った結婚についてなのですが、返事を聞いてなくて。宮都の返事を聞きたいなと
僕は冬華が送ってきたメッセージを見た途端むせる。
【宮都】どうしたの?急に。冬華らしくない
【冬華】だって、もやもやして寝られないんです
【宮都】そうか。
【宮都】そうだね。
僕は意を決してメッセージを送る。
【宮都】高校卒業してからするか。
【冬華】え?
【冬華】いいんですか?一生のパートナーなんですよ?
【宮都】ああ。そうだよ。
【冬華】なんでそんなに簡単に決めることができるんですか?
【冬華】何かあったら別れればいいやとか思ってるんですか?
【宮都】違うよ。
【宮都】冬華となら、どんな困難にも乗り越えられると思ったからだよ。
【冬華】そうですか!嬉しいです!宮都がそのように思ってくれているなんて!
【冬華】明日の美人店主がいるラーメン屋で、うつつを抜かさないようにしてくださいね?
【宮都】安心しろ。わかってるよ。ただ僕はラーメンを食べに行くだけだから。
【冬華】そうですか。それならいいのですが。まぁ、明日になればわかることです。それではおやすみなさい、宮都。
【宮都】おやすみ。冬華。
そうしてメッセージのやり取りを終える。
その頃冬華は嬉しさのあまりベッドの上で悶えていたことを僕は知る由もなかった。
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