第2話

23世紀-----。


「キテる! キテる!」


文明は発展の一途を辿(たど)り、


人類は新たな


恋愛方法を見つけ出していた-----


「キテる! キテるよッ!?」


"リモート恋愛"


「誰ッ! 誰なの!?」


恋愛は、もはや身近な物ではなく、


街、そして、国、


いや、海を越え、遥か彼方(かなた)から


アインシュタインが開発した


"恋愛物質感知器"


によって、


"恋愛信号"


を感じ取ることによって


遠く離れた人間たちが、


愛し合う様になっていた-----


「キテる! キテっ!?


・・・キテるヨッ!?」


「・・・何やってんだい、アンタは----」


「ガチャ」


「----婆ちゃん」


「もう、夜も遅いよ


少しは静かにしたらどうだい?」


「ご、ごめん-----」


「・・・まったく」


セゲナムハメジャナビナビバビハビャーニャが


手に持っていた水晶玉のような


"恋愛物質感知器"


をチラリと見ると、


セゲナムハメジャナビナビバビハビャーニャの


祖母である"ヌルマドゴマフメーニャ"は


セゲナの部屋から出て行く


「("キテ"る・・・・!)」


セゲナは、恋の始まりを感じていた----

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