拠点化 二
まずは、空間に存在する魔素を観測する為の計測ドローンを作成。
これはそのまま警戒機としても利用出来るので、緊急時…何処かでモンスターが発生して襲撃してきたことを出来るだけ早く探知することにも使える。
そして攻撃用ドローン。
これは物理攻撃を行うタイプと、魔法攻撃を行うタイプを用意した。
物理攻撃タイプは精錬したメタル資材を使用した銃弾を使用し、魔法タイプは魔力を利用して魔法を放つタイプだ。
それと平行して作成したのが、ドローンの修復や補充、電力や魔力を充填するハブ。
これらを制作し、空いた時間に惑星開拓ギルドに連絡をし、現在私が契約しているBPのライセンス料を支払う段取りを組んだ。
数日後にはこの惑星ゼイトゥンⅢの軌道上に資材運搬船が転移してくる予定だ。
それに併せるように、今は資材を集めて管理している。
この資材による支払いが終われば、今利用している各種BPの今年度分の半年分は返せる計算になる。
この支払いと通信でのやり取りで、ギルドには惑星開拓が軌道に乗っていることが証明出来たので、今後はさらに高価なBPもライセンス契約が出来るだけの信用が築けただろう。
これで更なる惑星開拓が出来る。
資源採集の自動化、防衛ドローンの展開、ライセンス契約料の支払い。
現状恙なく熟せている。
周辺の探索や魔素の観測も現状特にイレギュラーな事態は起こっていない。
モンスターの発生も、現状運用している小型の攻撃ドローンで十分対処可能なレベル。
ライセンス料支払いもかなり余裕が出来たので、まずは本格的な拠点造りに専念しよう。
まずは壁。
この壁は魔力ジェネレーターと魔力シールドを内蔵している。
その為、周辺の魔素濃度を一定に保つことが出来、さらには防御力も期待出来る。
さらに、壁の各所にはドローンや各種機械のポートとなる充電設備等も充実させている為、壁伝いであればドローンの様なバッテリー駆動の機械装置の継続的な運用の助けになる。
周辺を囲う形になる為、大量の資材を投入したが、安全を確保する為の必要な消費だ。
そして、本拠点の設営。
工作ドローンを作成しインストールしたデータを元に作成した拠点。
拡張性を持たせ生存に必要な機能と、司令機能を持たせてある。
各種装置・装備類のリンクも終わっているので、この拠点ではあらゆるデータの参照が可能だ。
また、各装置・装備へと個別に指示を出すことも出来るので、この本部拠点内で全ての惑星開拓事業が行える程だ。
これのライセンス契約料はこれまで使用してきていたBPとは比べるのがバカらしくなる値段だったが、今後の事を見据えれば絶対に必要になる施設になるので、これも必要な出費だ。
さて、ここまで出来たら後は本部に引き籠もって指示を出し、なにかイレギュラーな事態が発生した時のみ出動と言った形に落ち着くのだが、せっかく古代サブカルで描かれていたようなファンタジーな惑星に来たのだから、それを愉しみたいところではある。
だが、惑星外から観測出来た情報だけでは心許ないので、事前の調査を行おう。
そこで、契約したのが人型汎用不可知化偵察機だ。
この惑星の文明人は私と同じ哺乳類型人類知的生命種。
ヒューマン・エルフ・ドワーフ・獣人といくつかのバリエーションはあるようだが、基本的にシルエットは人型のそれである。
なので、その文明を観察し情報を得る為に人型を採用、さらには不可知化能力も有した高性能機だ。
ただし、不可知化の装置に大分リソースを食われている為、どうしても戦闘能力は低くなってしまう。
だが、別に戦闘をさせる為に投入する訳では無いのだから何の問題も無い。
機械知性体の親機の作成とその親からの分化が終われば、子機を搭載していざファンタジーの世界を冒険する旅が始まる。為の事前情報収集が出来る。
この機械知性体のライセンス料も高かった…
それはさておき、楽しい楽しい惑星鑑賞の時間だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます