魔獣使い

@manatwo

プロローグ

陽の光が当たらない程生い茂った木々を抜け、深い深い森の奥。

そこは現実世界とはかけ離れていた。人のこないこの場所には不思議な生き物たちがい多く生息していた。

体が赤く火を吹くトカゲ、大木を食べる巨大なうさぎ。

こんな見たこともないような生き物たちを人々は魔獣と呼び、また精霊とも呼んだ

そんな魔獣だけが住むこの森で唯一おかしな生き物がいた


「かーちゃん。きょうはどこまで飛ぶ??」


その生き物は二足歩行ができ、言葉を話せて

手が器用な

そう人間だった

人間の男にしか見えない

一つ人間とは違うのが

服を着ていないことと

その背中に羽が生えている事だった


彼がかーちゃんと呼ぶのは

彼の何倍も大きな体に大きな鱗

爪や牙、刺々しいしっぽを持つ上級魔獣、ドラゴンだった

にししっと彼は笑うと背中の翼を羽ばたかせてドラゴンと同じ速度で空を飛んだ

そして空に向かって火というには熱く大きい炎を口から吐いた



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