第4話 中庭での指導風景

 授業を受けていた年少組の中で中庭に一番乗りしたカインは中庭で行われている自警団による指導に目を輝かせる。今日は魔法を中心とした指導日のようで、中庭は色んな魔法が飛び交うとても心躍る光景が広がっていた。


 カインは誰かを探すように少し辺りを見渡し、目当ての人物が見つかると壁伝いに移動し始める。カインが向かう先は属性魔法を指導している場で、特にその訓練が見たかったというわけではなく、カインの目当てはそこにいるカインより少し年上の二人の男女の子供、ジャンとマリーであった。


 ジャンは魔法紋を持っていないため身体強化の魔法を、マリーは額紋を持っている上に風属性を発現させているため放出系の魔法を指導しているところを手伝い、見学している。


 グレイナ孤児院は街の発展から下民街の中でも中程に位置し、魔物の襲撃もほとんどなくなっているのだが、それでも住民たちによる自衛の意識が衰えることはない。実は一時期、指導を受ける人が減っていたのだが、マークとヘレンの父親が亡くなった時の魔物の襲撃によって、例え最前線から遠くとも魔物による驚異は無くならないと改めて実感することになったのである。それから指導日は毎回近所の人で賑わうことになった。


 そうしてカインがたどり着いた場所は例に漏れず近所の人が大勢いたが、カインが来ると皆顔見知りのため声をかけてくれる。


「おっ、カインじゃねーか。何だ、今日の勉強を抜け出してきたのか?」


「違いますよ。ちゃんと課題も提出してから来たから、別にサボったわけじゃないです。」


 声をかけた男性も本気で言っているわけではないようで、笑いながら軽く謝った後カインを最前列まで通してくれる。大人の後ろからでは全然見えなかったためカインは素直にお礼を言って最前列に出る。


 そこでは、炎、水、風、土などといった属性魔法、その他にも属性魔法を使えない魔法紋持ちが魔力弾を撃つなど、あらゆる攻撃魔法が的に向かって飛んでいく。


 相変わらずの派手な光景に目を輝かせていると、属性魔法を撃っている人の中に見覚えのある女の子が混ざっていることに気づく。


「あれ?なんでマリ姉が?今日は近所の人たちの指導日で、マリ姉たちは手伝いのはずじゃ・・・。」


「自警団に入るって言ってる、将来有望なマリーにただ手伝いをさせるだけなのは時間の浪費だからね。」


 カインが声のした方を見るともう一人の目当ての人物、ジャンが立っていた。


「どういうこと?ジャン兄。」


 カインに尋ねられるとジャンはニヤリと口の端を上げる。


「効率的な人材の運用ということだよ。ここの指導を担当している人たちが暇そうにしていたからね。あっちにいる今日の指導の責任者に提案したんだ。『手が空いている人は自警団志望の子の指導をさせてはどうか』ってね。責任者も担当者も快く賛同してくれたよ。」


 何でもないようにされた説明にカインは目を輝かせる。しかしカインは気づいていなかったが周囲の人たちはジャンに戦慄した視線を向けていた。


 簡単な説明で済ませているが、実際はジャンに追い詰められる形で担当者たちも責任者も承諾せざるを得なかったのだ。


 ジャンの近くにいた班の担当者たちはローテーションの都合上暇を持て余している人が他のところよりも多かったのだが、その暇を気付かれないよう巧妙に隠してサボりをしていた。


 ジャンはこっそり責任者のもとへと向かうとそのことを報告し、子供の自警団志望にも指導することを提案した。責任者も腰が重かったのだが、この指導も自警団の仕事であること、そしてその分の給与が払われている以上ちょっとした休憩ならともかくああも長いサボリは看過できないと、真面目に指導をしている他の自警団員たちにも聞こえるよう言ったのだ。


 流石に他の自警団員まで巻き込まれれば子供の戯言と流すわけにはいかなくなり、ジャンの提案通り自警団志望の子供を指導するよう指示を出したのだった。


 その過程では面倒事を持ってきたと嫌そうな目を向けられたり、大勢の前でサボリがばらされたことへの恨みの視線を向けられたりと、少々剣呑な雰囲気になったこともあったのだが、そんなことをおくびにも出さないでカインに軽い説明だけをしたジャンは、周囲の人にマリーとは違う方向性でとんでもない子だと認識されることとなった。


「追いついた。カインもここに来たのね。」


 カインは後ろから声を掛けられたので振り向くと、そこにはジェーンとヘレンが同じように最前列まで通してもらっていた。カインと一緒にジャンの姿を認め辺りを見回す。


「マリ姉はいる?」


「さっきは反対側で魔法を撃ってたけど・・・今はいないね。でも、すぐに出てくると思うよ。」


「え?マリ姉って手伝いじゃなかったの?」


 ヘレンの疑問にジャンはカインにした説明をもう一度繰り返す。


「へぇ!流石ジャン兄ね!」


「大したことじゃないよ。もっと効率よくできるところがあって、僕の説得でどうにかできることでも、実際に働くのは自警団の人だしね。それにマリーの才能を伸ばす機会を得られるならこれくらいはね。」


 マリーとは最も年が近い同じ孤児院出身として、彼女の才能はジャンが誰よりも理解している。ジャンが真面目な秀才であるならば、マリーは自由奔放な天才である。魔法紋を持っているというだけでなく、わずか5歳の時に風属性を発現させたこと、そしてその後の訓練でもかなり高い水準で魔法を扱っていることから、現役の自警団からも将来が期待されている。


 幼い頃に陰で何かと比較されているジャンがそのことに対して変に捻くれたりしていないのは教育のたまものなのか。それどころか、むしろその時からマリーの将来を最も期待しているのもジャンであった。彼は子供ながら非常にできた人間性を持っており、他人の才能を妬む嫉むといった感情は持っていない。むしろより活かせる方法を一緒に検討するほどである。


 そんなマリーだが実は、自警団に仮入団している状態である。実力としては既に正式に入団できるようになる12歳の子供と遜色ないため、比較的安全な任務ではあるが既に現地実習なども行っており自警団として働いているといっても過言ではない。こうした指導の場で指導を受ける側にいるのは、使う魔法があまりに感覚頼りなためである。理論的に理解できればもう一段階上に行けると期待されているため、半入団状態とはいえ自警団員として指導する側ではなくその時だけ指導される側に回っている。


「ヘ~レ~ン~!ジェ~ン~!カ~イ~ン~!」


 いつの間に後ろに回っていたのか、急に後ろから三人まとめて抱き着かれてビックリするカイン達。声からすぐに犯人が誰なのか分かった三人は後ろを振り返る。そこにいたのは予想通りちょうど話題にしていたマリーであった。カインは気恥ずかしさからすぐに振りほどき抱擁から逃れる。


「あ、カインには逃げられちゃったか。それじゃあ「こら、マリー!次はお前だ!早く入りなさい!」ありゃ、残念。もう次の順番が来ちゃったか。それじゃまた後でね、みんな!」


 何か言う前に再度空きができたところの指導に呼ばれ、マリーは残念そうにしながらヘレンとジェーンを解放する。


 走り去っていくマリーを見送りながらジャンは苦笑いを浮かべ、ふと何かに気づいたようにカインたちに向き直ると周りを見渡す。


「あれ、そう言えばマークは?てっきり一緒に来てるかと思ったんだけど。」


「今日は勉強の課題が終わったら自由時間だったから、まだ来れないよ。」


「ああ・・・そういうことか。」


 さらに苦みを濃くした苦笑いを浮かべて納得するジャン。同じ孤児院に暮らしているだけあってマークの勉強嫌いはよく知っている。


 その後ジャンもちょうど手が空いたということで魔法紋を持っていない人向けの指導に呼ばれ、魔道具の使い方や身体強化の指導を受ける。普段よりも明らかに向上した身体能力で人間離れした動きをするジャンにカインたちは歓声を上げ、それを周囲の大人たちは微笑ましそうに見ている。


 それに対抗するかのようにマリーが大きな風魔法を使用し、辺り一面を砂埃まみれにさせ怒られるというイレギュラーがありながらも時間は過ぎていく。


 そしてとうとう日が暮れ始め辺りが夕日に照らされるようになり自警団員による指導は終了を告げられる。ジェーンとヘレンの親も交えて孤児院で一緒に夕食を取ることになったので中庭から孤児院の中へと入り食堂へと向かう。食堂には萎びた様子のマークが机に突っ伏している姿があった。


「あれ?マーク、こんなところにいたの?てっきり課題が終わったら見学に来ると思ってたんだけど。」


「終わったのが本当に終了間際だったんだよ~。だからもうこっちで待ってることにしたんだ。」


「ほら、マーク。疲れてるところ悪いけど、早く夕食の準備をするよ。僕もマリーもお腹が空いたんだ。」


「こんな俺に食事の準備までさせるなんて、ジャン兄の鬼~。・・・あれ?何か疲れることでもあったのか?」


「今日は特別にジャン兄たちも指導を受けてたんだよ。」


「マジかよ!なんでそんな日に限って・・・。」


「ほら、アタシたちも手伝ってあげるからさっさとする!」


 再度机に突っ伏しそうになるマークを無理やり起こし、しかし流石に気の毒に思ったのか手伝いを申し出るジェーン。マークに準備を免除させないところに厳しさが垣間見えている。マークもこれ以上文句を言っても意味が無いと観念してしぶしぶ準備に取り掛かる。ジェーンとヘレンの親も加わったので非常に早く夕食の準備を終えることができ、空腹に押されてすぐに食べ始める。食事中の話題は当然今日あったことだった。


「今日、よりによって魔法の指導だったのかよ。いいな~、皆は見に行けて。」


「書き取りにそんなに時間なんて掛かんないから、どうせアタシたちが居なくなった後も真面目に書き取りしなかったんでしょ。そんなことしても時間が無駄に過ぎちゃうだけなのに。」


 マークが書き取りよりもこっそり抜け出すことに力を入れていたことを見抜いたジェーンが呆れたように言う。


「相変わらずマークは勉強が嫌いだね~。まあ私も、将来は自警団に入るって決めてたから勉強なんて意味ないだろ!とか思ってたしね!」


「そうだよな!自警団に入るなら勉強なんてしなくていいよな、強ければいいんだし!」


「実際は自警団の仕事って戦うだけじゃないから、入りたいなら勉強もしておく必要があるよ!」


「それにマリーはこう見えて頭もいいぞ。さっきの勉強なんていらないって話も、そう思っていたってだけで、「苦手だった」とも言ってないからな。」


 マリーの才能は魔法だけに留まらない。自分なりの感覚で理解できることはもちろん、勉強だろうと訓練だろうと遊びだろうと全力で物事に取り組んでいる、取り組むことができる。それがどれほど難しいことか、近くでその全力を見てきたジャンは誰よりも理解していた。


「マークもマリーみたいに強くなりたかったら、少なくとも勉強の時は勉強に集中できるようにならないとな。集中力は何に対してでも必要になってくるし、そもそも長く続けることができないっていうのは中途半端で終わるってことだ。まあまあ、で終わるのはマークも嫌だろ?」


「集中力・・・マークには似合わない言葉だね。」


「うるせえカイン!おまえ今日俺を置いてさっさと中庭行きやがったの忘れてねえからな!ジェーンがヘレンを待ってたみたいにしてくれりゃよかったのに!」


「マーク待ってたら中庭に行けなかったじゃないか。今日の書き取りは終わったみたいだけど、また同じようなときはさっさと行っちゃうからね。」


「わかってるよ。これ以上差を付けられたくねえし、ちゃんと真面目にするよ。」


「よし、今後も真面目にするって言うならちょっとしたご褒美だ。明日の自由時間は俺が習っている護身術を一緒にやろう。俺も少しは教えられると思うぞ。」


「本当に!?約束だぜ、ジャン兄!」


「汚いわね!口に食べ物入れてるときに大声出すんじゃないわよ!」


 ジェーンの雷が落ちてからマークは素直に黙って夕食を食べる。よっぽどジャンの提案がうれしかったのか上機嫌のままである。


 そのまま夕食を全員が食べ終えたところでパトリックが立ち上がる。


「さて、全員食べ終えたな。みんなに話しておくことがある。直接関係があるのは孤児達だけだが一応二人も聞いておきなさい。・・・ジェーン、本の世界に入り込んでしまっているヘレンを何とかしてくれ。」


「・・・ほらヘレン。院長先生が話があるって、一旦本を読むのやめなさい。」


「・・・・・・」


「はぁ。集中力すごいんだから・・・。ほらヘレン!本を読むの止めなさい!」


「あっ!?」


 読書中のヘレンにジェーンが声を掛けながら肩を揺するも本に集中しているヘレンは反応を見せない。声をかけるだけでは埒が明かないと知っているので、さっさと本を取り上げこちらに注意を向ける。


「何で本を取っちゃうの?ジェーンちゃん。」


「院長先生からみんなに話があるんだって。」


「だったら普通に声をかけてくれればいいのに。」


「いや、声かけても肩揺すっても何の反応もなかったでしょう・・・。」


 ヘレンが本を取り上げたジェーンを恨みがましい目で見るが、本の世界に入り込むと滅多に反応しなくなるという自覚がないヘレンにジェーンが呆れた様に言い返す。


「さて、この孤児院について少し話しておかなければならないことがある。といってもお前たちにとって何か悪いことがあるわけではないから楽にして聞いてくれ。」


 パトリックは何でもないことだと前置きし、実際深刻な雰囲気でもないため空気が多少弛緩した。


「この孤児院を畳むこととなった。」


 告げられたのは簡潔な言葉。しかし、孤児院で暮らしている孤児達や近所に住むジェーンとヘレンにとって、その内容は青天の霹靂であった。


「えっ!?僕たち追い出されちゃうの!?」


「やばい、どうしようカイン!?やっぱり俺が不真面目だからかな、明日からちゃんとやるっていうんじゃ遅かったのかな!?」


「前に孤児院の本の一冊にお水こぼして、乾かしたけどシワシワにしちゃったのに、それを隠しちゃったから・・・?」


「ああ、もう泣かないのヘレン。ていうか本をダメにしたならその時ちゃんと謝りなさいよ。」


「みんな落ち着いて。院長先生は悪いことではないって言ってたんだから。」


「そうそう。まだ話に続きがあるみたいだし、最後までちゃんと聞いてみよ?」


 カインとマークは混乱し、孤児院に住んでいないはずのヘレンも釣られて動揺して罪を告白し、それをジェーンが突っ込む。年長組も動揺していたが、年長組は年少の子の様子を見て彼らの兄姉としての立場であったことを思い出し逆に落ち着いていく。


「すまない、先に結論から入ったが少し不安にさせたようだな。すぐに畳むというわけではない。今いる年少組が独り立ちする12歳を目安に、あるいはそれより先に全員が孤児院を出ることになればその時に孤児院を畳む予定だ。」


「少なくとも全員が孤児院から出るまではちゃんと孤児院をやっているってことだね。でも、独り立ちの場合あと6~7年くらいあるけど、そんな先のことをもう決めちゃってるの?それにその間に引き取った孤児はどうするの?」


 すぐに畳むという訳ではないことに安心するが、それでも数年先のことをすでに決めていることに疑問を抱く。


「ああ、これは他の孤児院や下民街の他の代表との話し合いの時に決定したことでな。この孤児院は今後孤児を引き取ることはない。近年は治安が良くなってきたこともあって孤児が非常に少なくなり、今では年に1人か2人といったところだ。今後も下民街が発展を続けるならばさらに減るだろうことを予想すると、孤児院はそんなに必要ないのではないかという話になった。実際少ない人数がバラバラに暮らすより、まとまって生活したほうが何かと都合がいい場合もあるので、今ある5つの孤児院から2つは孤児院を畳むこととなった。そのうちの一つがこのグレイナ孤児院だ。」


「確かに、特別な事情とかがない限り孤児を引き取るのは他の孤児院とで順番に引き取られるけど、ここ数年はマークを引き取ってから全然孤児がいないもんね。私たちが今のカイン達より小さいときは1年に何回か入ってきてたけど。」


「僕も前に聞いたけど、孤児になったからって必ず孤児院に入るわけじゃないらしいよ。よく近所の人が代わりに引き取ったりするらしいって。僕たちの頃はまだ他の子供を引き取るほど余裕がなかったってことなんだろうな。」


 マリーは自分たちが入ってすぐの頃と比較して孤児が少なくなったことを実感し、ジャンも以前聞いた話から治安の向上が巡り巡って孤児の減少に関係していることを理解する。パトリックは二人の話を聞き、肯定するよう頷いて話を続ける。


「まあそういった理由が他にもいくつかあり、孤児院を畳むことになった。今預かっている孤児は流石に近所に馴染んでいるのに引き剥がすのは酷だという理由から他の孤児院に移る必要はない。それと悪いが部屋の移動をしてもらうことになるから3日以内に私が決めた部屋に荷物を移してくれ。」


「ん?部屋の移動すんの?大変っていうか面倒なんだけどどうして?」


 マークが面倒臭そうに文句を言う。


「まあ悪いとは思うがこれも既に決まったことだ。この孤児院を畳んだ後、建物に少しだけ手を加えるが基本そのまま学び舎兼自警団の詰所兼自警団宿舎として再利用することになっている。この地域は現在複数ある自警団のどの詰所からも遠いのでちょうどいいということになってな。そして学び舎についてだが、私を含め今お前たちに勉強を教えている講師はほとんどがここが学び舎になった後もここで教えることになる。それに自警団の詰所にもなるから、魔法や護身術の指導もより気軽に行えるようになる。部屋の移動は今既に空いている部屋を徐々に学び舎と詰所として機能させるためだ。そのためには空いている部屋はまとめてあったほうがいいからな。」


 パトリックはそこまで一気に説明すると水を飲んで一息入れる。


「じゃあとりあえず、今すぐする必要があるのは部屋の移動だね。」


「そうだな。今日はもう遅いし、明日からやり始めるか。」


「「はーい。」」


「移動先の部屋は2階の奥の4部屋だ。広さは今と変わらないから安心しろ。それじゃ3日以内に宜しく頼むぞ。」


 そう言ってパトリックは水を入れていたカップを片付けて食堂を後にした。

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