第22話 長崎、熊本、大分でのロケ

長崎での収録も無事終了した。

観光スポットを巡って、楽しかったのだが、それよりも長崎って坂がすごかった。坂がめちゃくちゃ多かった。


とにかく足が疲れたのでお風呂でゆっくりして、1日の疲れを取り除き、シングルベッドを2人で使って眠り翌日へ。

…もう一緒に寝ることに関しては2日目にして当たり前のようになってしまった。

まぁ、すやすや安心したように眠る奈緒ちゃんが可愛いからよし。



3日目、4日目と、恙無く収録を終えることができた。

熊本、大分と巡ってきて、私の方言もだいぶ様になってきたらしい。スタッフさんからも「ばりうまくなっとるよ」と太鼓判を押され、収録の合間にも地元の方と方言で会話に挑戦した。ただ言語の壁は高く、時折謎の言葉に苦しめられたのもよい経験になった。


熊本での収録は、馬刺しやらからし蓮根やらグルメを味わい、SL機関車を生でみて、煙に感動し写真撮影を行った後、温泉で癒される。観光するにあたって最高のコンボがもてなしてくれた。

ただし、


「これだごうまかですよ!」


「あぁ…ばりすごかです」


と食レポの語彙力が無さすぎたため、スタッフさんを悩ますタネとなってしまったことは本当に申し訳なかったです。ということで食レポの勉強をして、次の食レポはうまくできるように備えた。学ぶことも多くあった熊本での収録を終え、シングルベッドで眠りに…だと思っていたら気を使われダブルになっていた。というわけでやや快適に眠って翌日へ。




大分のイメージは温泉だったのだが、何気に立ち寄った場所で私の趣味が役に立った収録になった。


「この香りはですね、リラックス効果が強いんですけど、意外と香水にも使われてて…」


私が大学時に取得したアロマの資格が役に立ち、アロマ施設での収録は自分なりにいいものにできたと思う。


「これイランイランですね、こっちは…サンダルウッドですか?」


「正解です。やっぱり資格持たれる方だとすぐ分かるんですね〜」


精油の匂いクイズやらで盛り上がった。その後個人的にここでの正社員の席を頂けたのだが、今はこの仕事があるので、とやむを得ず断った結果、特別大使的なポストを作っておくとのことだったので有難かった。やはりこういうところで知名度を上げていきたいものだから、底辺アイドルとしては。…いつかはコンビニバイトも辞めれるくらい売れてやるからな…!

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