交差する憂鬱たち

誰にでも起こりうる様な憂鬱な物語たち。
けれどそれらは私たちを貶めるようなものでは無く、逆にそれらを客観的に見せる事によって困難にぶつかった時のヒントを与えてくれる様な、一つ一つは憂鬱な物語だが嫌な読了感は無く最後に作者の世界観が垣間見えてくる。
そして、それらを上手く表現する文章がこの作品全体を心地よいモノに仕上げている。
心の中にズシッと残る様な素敵な作品です。