そして、解決する

3日と少し前、朝はぜ先生は『昨日のつぶやきの絵師さんから連絡があり、お話をすることができました(めっちゃいい子でした)。今はこの『√』というユニットで活動されているそうです。この件とは全く関係なしに私もファン』というつぶやきを投稿した。まあつまり、トドメ、ということだ。


そのつぶやきから『√』のWeTubeやつぶやいたーアカウントに来てくれた人たちも沢山いた。そしてそれに反比例するように、夜月に疑惑と中傷を投げつけていたアカウントの多くが随分静かになっていった。


そして、僕達『√』は今、猛烈に作業に追われている。そう、元々用意していた三本目の歌ってみた動画を前倒しで投稿すべく奮闘中なのだ。


歌った曲は、『*ハロー、プラネット。』だ。sasakure.UKさんの、世間でもよく知られたボカロ曲である。


「夜月さん、僕の作業終わりましたけどそちらの進捗どうですか(笑)」


と聞いてみる。今回、想像以上に『*ハロー、プラネット。』は上手く歌えたので、随分早く収録その他が終わってしまったのだ。細々した作業も終わらせると、夜月のイラスト待ちの時間が生まれた、というわけである。


「待って待って、キレそう…最後の(笑)と一緒に首引っこ抜きたい」


「ハハ、僕は退散するとしよう」


リビングのドアを閉めて自分の部屋に戻り、時計を確認。……よし。


スマホを手に取り、僕はある人に電話を掛けた。5コールで通話が始まる。


「もしもし、おはようございます」


「……ん〜……うぇっ!?おっ、おはようございます、tama君…!」


……ある人と言っても、この眠そうな返事をしている朝はぜ先生だ。


「…後の方が良かったですかね?」


「ごめん、ごめんなさい!寝過ごした私が悪かったです!」


いや、責めるつもりとか全然なかったんだけどさ。


「で…どうだったかな、この前の話。親御さんからの許可、貰えた?」


一呼吸おいて、答える。


「…全然貰えました!むしろ応援されたくらいで」


「ねえちょっと変な間を置かないでよ!?あぁ断られるんだなって悲しくなったんですけど!…あー、安心しました」


ついこの間出会った人にこんなことを言うのもなんだけど、朝はぜ先生って割と、


「愉快な人だ…」


「声漏れてますよ、tama君。…これでも東アニ期待の星って呼ばれてるんだけどな私……」


「あれ、心の声が…。ソウデスネ、キタイノホシデス」


「っ〜!?(ドンドンドンドン)」


と、まあ、朝はぜ先生とはかなり打ち解けてしまった感じだ。夜月には「もっと敬意!!敬意を持って接して!?」って言われたのだけど、先生ノリ良いんだもん…。


で、この朝はぜ先生との会話なのだけど、事の発端は3、じゃない、4日前に遡る。そう、僕達『√』の

進む道を大きく変えるだろう、そんな話だったのだ。






(朝霞和泉、寝坊時の視点)

「んぅ〜…うるさいなぁ〜……」


と言いつつも、私は割とすぐに電話に出た。とはいえ、なぜ電話が掛かっているのか全く心当たりがない。そもそも誰だ…?と、少々不用意に電話に出ると。


「もしもし、おはようございます」


と、耳元でトンデモナイ美声が流れたので、私は飛び上がって起きてしまった。なるほど、声優オタの友達の気持ち、ちょっと分かったかも…。


「おっ、おはようございます、tama君…!」


ちょっと声まで上ずってしまう。……ん?ちょっと待って…これ録音しておけば売れたかもだったなぁ…しないけど。もったいないから。


と、和泉と夜月の環の声に対する感想が、偶然にも一致したのであった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より


ようやく…真面目ゾーン…抜けた…

はっきり理解しました、作者はコメディが1番楽に書ける(泣)


結構朝はぜ先生こと和泉から『√』へのあるお話を引っ張ってますが、本日中に投稿するもう一話で出てくるので、それまでお待ち下さい…!


それではまた、よろしくお願いします。あ、皆さんの好きな曲は常時募集中です。


ジョージは常時…!?(本日のダジャレ)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る