第4話 大体理解した

洞窟を進む俺は辺りを見渡した、もうどれ程戦った頃だろうか。

いや、正直に言おう…このレーヴァテインMark2とやらの性能は明らかにオーバーテクノロジーな物であった。


――――――――――――――


アーマー名:レーヴァテインMark2(実戦配備型) lv10(MAX)


AP:30000 

EN:250  

攻撃:350 

覚醒攻撃:250

防御:340

機動力:350


アーマースキル

対エネルギー装甲

アサルトバリア

自動回復装置


――――――――――――――――


以前の三倍ものステータスに際付けは、装備している武装の種類だろう。


――アーマー兵装――

高周波ブレード

対エクス用シールド

ビームアサルトガン


今まで苦労していた、獣の化け物がビームアサルトガン数発で沈み…あれだけ苦労した巨大な虎の化け物も高周波ブレードで相対すれば成すすべもなく切り刻まれる。

ビ、ビームって…アニメやゲームの世界じゃあるまいし!


そしてどれだけの時間が経った頃だろうか。

俺はダンジョンの出来と思われる場所へやって来たのだ。


「ここは?」

『ダンジョンの入り口です。 これにてチュートリアルダンジョンは終了―――及びチュートリアルアーマー”レーヴァテイン”はダンジョン内へ還元されます』

「そうか、ちょっとまて!?  え!? レーヴァテインは還すのか!?」

『はい。 本来アーマーの最大レベルは99ですが、将来はこの様に強くなれますよ―――という意味でのこれはチュートリアルです』

「ま、まじかよ…ちなみにここを出たらアーマーは?」

『チュートリアルクリア特典のアーマーはこちらとなります』


――――――――――――――


アーマー名:アイアン試作型 lv1


AP:3000 

EN:30  

攻撃:30 

覚醒攻撃:0

防御:30

機動力:30


アーマースキル

なし


――――――――――――――――



「よ、よわ!!!」

『では、これからよろしくお願い致します。 装着者ファクター創輔』

「ま、まじで?」


一抹の不安を抱えながら、俺はダンジョンの外へ出るのであった。




―――――――――――――――――――――――


あれからどれだけの時間が経ったのだろうか?

気付けば俺は”あの場所”に居た―――そういえば確か…俺は深夜コンビニに行くためにこの道を通って来たんだっけ?

にしては景色が変だ。


周りには黄色いテープが張られており、侵入禁止という文字…おまけに周りの家々からは人の気配を感じなくなっていた。

おまけに後ろを振り返ればいまだにダンジョンのゲートは開かれたまま。


「あれ? 攻略は…したんだよな?」

『はい。 間違いありません。 これより、このダンジョンは装着者ファクター創輔の拠点となります。 アーマー開発・設計・強化ポイントの振り直し等はこちらでよろしくお願い致します』

「せ、設計!? なんだそれ!? それにポイントの振り直し!? そんな事が出来るのか!?」

『はい。 今後解禁される予定なので、暫くお待ちください』

「今後って…ゲームのアップデートじゃあるまいし」


なんか色々と聞きたい事は山積みではあるが…俺は自分の家へとひとまず帰る事とした。

あれからどれだけ経ったのだろうか、すっかりこのダンジョンの周りからは人の気配が失せていた。


「え~っと確かここから1km位先だったよな」

『そのまま直進してください。 自宅までのナビゲートはこちらで処理致します』


すると目の前の道には黄色い矢印が出現。

わぁお…


「こりゃ便利だ」

『では、行きましょう』

「了解」

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